①より続き。いよいよ後半戦です





「星に願いを」のストリングスが止むと同時にスポットライトが消え、暗転。


アカペラの「JOY TO THE WORLD」が流れる中、メンバー再入場。


「JOY~」が、あっと言う間に次の曲への空気を紡ぎます。この流れは本当にウマイですね。


静々とあのイントロが流れれば、場内からは大きな拍手。もちろん、この曲☆




14. クリスマス・イヴ



シルエットだった背景の桟橋と街が、歌が始まるとなんと一転して夜景に☆


間奏のブレイク“パーパカパーパー♪”の所では、夜空をサーッと流れ星が走りました☆思わず頬の緩む演出です。




そして、ニューアルバムのタイトル曲。近年で最も僕の胸に迫ったこの歌が、ついに生で聴けました



15. 希望という名の光




“Ray Of Hope For You”


“Ray Of Hope For Me”


“Ray Of Hope For Life, For Everyone ”



希望の光をあなたに、


僕に、


人生に、


すべての人に




淡々としたコーラスを背中に、長い、そしてシリアスな達郎の語り



“近年の経済不況、先の見えない不安の続くご時世に加え、昨年の311の震災で、あの70年に1度という未曽有の災害で、日本という国のすべてが変わってしまいました”


“誰もが他人事じゃない不安と恐怖に怯え、被災地の復興はまだまだかかるだろうし、原発問題は収束どころじゃない”



達郎の言葉の一つ一つが、会場に落ちて、思わず僕も固まってしまいました



“自分は音楽家として出来ること、すべての人を救うなんて出来なくても、せめて今夜、この会場に居る2400人の皆さん、一人ひとりの心に、ほんの小さな癒しを与えることなら~”



下手なことを書けない。こんなものじゃなかった。あの時のMCの説得力を書き現そうとしても、こんなにも陳腐になってしまう。



そして静かに口ずさみ始めたメドレー、ウディ・ガスリーの「The Land Is Your Land」、岡林信康の「友よ」、そして大大大っ好きな「蒼氓」のフレーズが(!)。この辺りでもう、鳥肌が止まらなくなって、


そして再びコーラス



“Ray Of Hope For You”



バンドが音量を上げ、照明がフワッと光量を増すと、本当に2階席の僕の目の前に達郎の姿が迫り寄って見えたのです。うっわーって、全身に震えが走りました。何て歌の力なのだろう。


この歌は311前に発表された曲で、本来はこんな意味で歌うはずではなかった、と達郎は言います。しかし今、せめてこの夜だけでも、こんなシリアスな痛みを心の後ろに、この歌に泣いても良いと思えました。間違いなくこの夜のハイライトの一つです。



止まない拍手の中、ピアノのイントロ



16. さよなら夏の日



暖かい照明の中、前の曲の余韻を優しく包むかの選曲です。達郎はハンドマイクでステージ左右に歩き、観客に手を伸ばすように歌います。



“SUGAR BABEでデビューしてから34年。まさか自分が59歳にもなってこうしてツアーをしているなんて夢にも思いませんでした。”


“もう、この歳にもなれば(音楽で)新しい基軸を出そうなんて思わない。ツアーの常連に《またアレをやってる!》と思われようと、どんどん自分をガラパゴス化して(笑)やっていきたいと思ってます”



ガラパゴス=生きている化石?


“毎度おなじみのお約束”


って感じでしょうかね




“SUGAR BABEの曲を!”の声と共に歌われたのは☆



17. 今日はなんだか


(場所によってここで「BOMBER」を演る日もあるみたい☆)



会場の温度がいっきに上がり、そしてあの歌のイントロが鳴り、客が一斉に立ち上がります。



18. LET'S DANCE BABY



“心臓に指鉄砲~”でのクラッカーは、僕が前に観た時より数が増えてました♪


“しーぶーとーい!”の御大の声☆このクラッカーのお約束のおかげで、この歌は達郎ライブ史上唯一の皆勤賞、セットリストから漏れたことのない歌だそうです。


(“「LET'S DANCE BABY」までは座って聴く”って達郎ライヴのお約束。おかげで前半はジックリ聴けてありがたい。僕は初めての時にこれを知らなくて、《みんな立たないの?!静岡ノリが悪いなァって達郎に思われないか?》と心配したものでしたあせる)


またまた歌の合間に、ここではGSメドレー。調べたところ「シーサイド・バウンド」~「君といつまでも」~「想い出の渚」~「真冬の帰り道」~「愛する君に」~「DOWN TOWN」


だそうです。これが解るって人も凄いネ



(ちなみに、この時点で時計は既に21:15分!)



19. 高気圧ガール



大興奮!この曲で二階席の観客も一気に立ち上がります!



20. アトムの子



本編ラスト曲!僕はアトム初体験です☆本編ラストは「LOVELAND ISLAND」が定番でしょうが、アトム、盛り上がって良いね☆(ドラえもんの歌を挟み込むのも愛嬌)




21:30分、ノンストップで三時間歌い倒して、本編終了。



~アンコールを求める拍手。たった五分ほどでシャツを着替えた達郎が戻ってくる!~



達郎“まぁまぁ、座って(笑)”



21. 街物語



ここで再びニューアルバムからの曲。“この街で生きてゆこう”の歌詞が沁みます。




そして、ギターのカッティングが鳴り響き


“あおいーぃイ!!”♪


出たっ



22. RIDE ON TIME



再び一斉に立ち上がる観客。問答無用の必殺ナンバーです。


そーしーて、この曲と言えばお約束!


歌のエンディング、達郎、ゆっくりとマイクを離れ、後ろのセットの階段の最上段に上がれば客は大歓声!


達郎は両手で、“抑えて抑えて”のジェスチャー(笑)。会場は静まり返って耳を澄まします。



“これも声が出るウチだけですからね(笑)”と生声で前置きして



“ユッガラチェイク!”


“ユッガラチェイク!ア!ラァウァアァアァァィ!ドォォォン、、、ッツアァァァァァイ !!”


生声が会場に響き渡ります。お見事!



締めはマイクにトラメガで☆


“これもガラパゴス(笑)”




大歓声の中、舞台前にバンドメンバー整列。一礼。



時刻は21:45分。



あら終わりかしらと思いきや、達郎が再びテレキャスを担ぎ、観客大騒ぎ!




23. 恋のブギウギトレイン



会場爆発!四階席まで揺れているかの盛り上がりでした。なんてビート感!弾けましたね


(この「ブギウギ」が「高気圧」の替わりに本編に入り、ここで「いつか」を歌う時もあるらしい!)



そして、バンドメンバー退場。達郎一人がマイクの前に残り、もちろんラストはこの歌




24. YOUR EYES





深い、深い、それは長いお辞儀をして、最後の最後までステージを名残惜しむように観客に手を振り、達郎ゆっくりと退場



終演時間、22:00ジャスト。



まるまる三時間半、歌い倒して頂きました。



凄かった。やっぱり凄かった。



次があるって約束なんてない。ましてやニューアルバムを携えたツアーなんて、次がいつになるか



貴重な一夜でした。心から参加して良かったです。



これからはアルバム発売とライブは別、と言い切ってくれました。



ライブでやっていく、とも



60歳の還暦ツアー、絶対行きたい!チケット取るぞ



長々と失礼シマシタ











mathis