いよいよ明日より


元春の週末です


僕は明日、土曜が勝負です



楽しみですが、なんか実感が沸きません


きっと明日、国際フォーラムに入場して、開演分読みのあの雰囲気を場当たりにして

初めて鼻血の出る想いが押し寄せてくるのでしょうね


同日、銀次は都内のライブハウスにて弾き語りのライブだそうです

(風知空知だったかな)



同じ日に東京に居て、両方は行けないのがちょっと悔しい気もしますが、

同じ東京で同じ時刻に元春と銀次が演奏をしている


そして僕も明日、同じ時間に東京に居る


明日はそれだけで特別な日です。




ポール・サイモンの新譜を聴いています



音楽家の居る庭 ~mathis~-110617_1000~01.JPG

 

 


これは良すぎです

聴いて琴線鷲掴み音楽です


彼のキャリアでこの作品が今出せるのは奇跡ですよ


御歳69歳、今年の10月で70歳のポール・サイモンはディランと同級生です


いやいや、


ブライアン・イーノと作った前作『サプライズ』を聴いた時も



≪意欲的だなー≫


≪感性が全然衰えないなー≫



と感心したものですが


今作、感動しちゃいますよ


今もって、どうしてこんなにも瑞々しい音楽を作れるのか

若き日のコンプレックスやエゴなんて、まるでなかったかのように


この音楽は暖かく、そして鋭く冴えわたっています



凄い






他のいかなる音楽と比べようが、僕にとってサイモン&ガーファンクルの楽曲を聴くことは特別な事です。

「アメリカ」

「ボクサー」

「サウンド・オブ・サイレンス」

「明日に架ける橋」

幾千の才能が束になってかかっても、ポール・サイモンの歌作りを凌駕する者はいません





周囲より、どんなに≪良い奴だ≫≪あんな素晴らしい奴はいない≫と言われていても

ことに優秀なミュージシャンは、才能があればあるほどエゴや名声欲があるもので

マッカートニーにしても、クラプトンにしても、スティングにしても

鼻持ちならない一面があるのは仕方ないこと


周囲との諍いは当たり前のように起るものらしいです。



中でもS&Gの軋轢なんて有名ですね


幼少より背が小さくずんぐりなポールは、ずっとコンプレックスの塊で


背が高くハンサムで、天使のような美声の相棒アート・ガーファンクルに、常に嫉妬していたと

関係本とか読むと、その憎悪とも取れるポールの名声欲、嫉妬心に、些か引いてしまいます


自分の作った「明日に架ける橋」をアートがステージで歌って喝采を浴びることにも嫉妬してんですよ


“俺の歌なのにー!”って



あんなに素晴らしい歌を書いて、あんなにギターが上手くて


そんなに卑屈になること全然ないじゃん、とか思ってしまいます


離婚はしちゃったけど、映画スター・ウォーズのレイア姫を嫁さんにしてたんだし


モテモテじゃんね


良いじゃんね



そういうもんでもないのかな



でもね、そんないろいろすべてひっくるめて


まるで誰に対抗するでもない


本当にみんなが聴きたかったポール・サイモンの音楽を作ってくれた


新作『SO BEAUTIFUL OR SO WHAT』は痺れます



70歳でこれを作るんですもの


泣けちゃいますよ




ポールのソロ曲で「時は流れて」という大好きな歌があります。


この歌の原題は「Still Crazy After All Those Years」



このタイトルをぶっちゃけて訳すと


≪長い年月クレイジーなまんま≫



って身もふたもない




対訳では確か、≪昔気分が抜けないのさ≫みたいに訳していたと記憶してますが



最初聴いた時から、長いこと今一つピンとこなかったフレーズでした。




でも最近になって、このフレーズのニュアンスがなんとなくわかる気がしてきたんです





若い頃って、青くて、恥ずかしくて、むちゃくちゃで、バカで



あれからいくらか年月が経って、


少しは成長出来ただろ?って、言いたいところだけど


ダメだね、バカなまんまさ、何にも変わってないや




って感じでしょうか。



今聴くとこのアルバム『時の流れに』もたまらないんですよね。沁みるのですよー


 




mathis