読書好き


僕も多分そこそこ本を読んでいる方ですが、ウチの連れ合いの読書量には負けます

つねに複数の図書館から、山のように本を借りてきていて、《ホントに読み切れるのか?》って量の本を行く部屋行く部屋に配置し、寸暇を惜しんでパラパラとやっています

そんな連れ合いが先日、《本が切れた(読み尽くしたの意)~》と言って、


珍しく僕の本棚から本を引っ張り出して読んでいました


北村薫のデビュー作『空飛ぶ馬』(創元推理文庫)です


音楽家の居る庭 ~mathis~-110615_0158~01.JPG


僕はずっと北村薫のファンで、特にデビュー作からの《円紫さんと私》シリーズは何度読み返したか知れません


昨夜ベッドの枕元に『空飛ぶ馬』が転がっていたので、なにげに僕も手に取ってパラパラとやったら

止まらなくなりました

やはり面白い

何度も読んでますから、当然事件の謎解きは覚えてしまってるのですけど

円紫さんと私のやり取りがとにかく良いのですね


主人公の《私》の成長を大きな、まるで父性のような優しさで見守る円紫さん

この関係が物凄くいい


事件がなくていいから、ずーっと喋っていてくれ!などと思ってしまうほど、二人の会話は楽しく心打たれるものです

また《私》が良いコで



ちょっと良いコ過ぎますよねぇ

男のコのようなショートヘアに、本と落語が大好きな私

最初に読んだ頃は僕もハタチそこそこでしたから、もしこんなコが身近にいたら絶対気になってたろうな、と夢想したものです

もちろん円紫さんの格好良さは、これまたちょっとないキャラクターで


連れ合いはもっぱら円紫さんと高岡正子ちゃんのファン


僕は当時、円紫さんの容姿(お雛様のような瓜実顔)から、なんとなく中村勘三郎(その頃は勘九郎)のイメージでしたけど、どうなんでしょ。



二人の出会い「織部の霊」から、人気作「砂糖合戦」、鳥肌が立つほど辛辣な「赤ずきん」、表題作「空飛ぶ馬」まで


全く駄作なし

勢いづいて、次作の『夜の蝉』まで引っ張り出してしまいました


音楽家の居る庭 ~mathis~-110615_0158~02.JPG


表紙のイラストの髪が、だんだん伸びていくんですよ



≪私≫の成長を装丁が表現しているのですね。



『夜の蝉』もね、良いんだ。読んで震えちゃうほど良いの。


あまりにも切ない表題作や「六月の花嫁」なんて、鳥肌立ちっぱなし


しばらく北村薫を読み返す日々が続きそうです


そして、何故か僕の大好きな第四作『六の宮の姫君』が行方不明なのに気づいて


何故ない?


読みたい~あせる


もう、いっそ中古で買い直そうかと思案中


北村薫はまぁ有名なので、今さら騒ぐのも何ですが

未読の方には是非オススメなのです


 

 

 

 

 

 

 

 

 



mathis