読書好き
僕も多分そこそこ本を読んでいる方ですが、ウチの連れ合いの読書量には負けます
つねに複数の図書館から、山のように本を借りてきていて、《ホントに読み切れるのか?》って量の本を行く部屋行く部屋に配置し、寸暇を惜しんでパラパラとやっています
そんな連れ合いが先日、《本が切れた(読み尽くしたの意)~》と言って、
珍しく僕の本棚から本を引っ張り出して読んでいました
北村薫のデビュー作『空飛ぶ馬』(創元推理文庫)です

僕はずっと北村薫のファンで、特にデビュー作からの《円紫さんと私》シリーズは何度読み返したか知れません
昨夜ベッドの枕元に『空飛ぶ馬』が転がっていたので、なにげに僕も手に取ってパラパラとやったら
止まらなくなりました
やはり面白い
何度も読んでますから、当然事件の謎解きは覚えてしまってるのですけど
円紫さんと私のやり取りがとにかく良いのですね
主人公の《私》の成長を大きな、まるで父性のような優しさで見守る円紫さん
この関係が物凄くいい
事件がなくていいから、ずーっと喋っていてくれ!などと思ってしまうほど、二人の会話は楽しく心打たれるものです
また《私》が良いコで
☆
ちょっと良いコ過ぎますよねぇ
男のコのようなショートヘアに、本と落語が大好きな私
最初に読んだ頃は僕もハタチそこそこでしたから、もしこんなコが身近にいたら絶対気になってたろうな、と夢想したものです
もちろん円紫さんの格好良さは、これまたちょっとないキャラクターで
連れ合いはもっぱら円紫さんと高岡正子ちゃんのファン
僕は当時、円紫さんの容姿(お雛様のような瓜実顔)から、なんとなく中村勘三郎(その頃は勘九郎)のイメージでしたけど、どうなんでしょ。
二人の出会い「織部の霊」から、人気作「砂糖合戦」、鳥肌が立つほど辛辣な「赤ずきん」、表題作「空飛ぶ馬」まで
全く駄作なし
勢いづいて、次作の『夜の蝉』まで引っ張り出してしまいました
表紙のイラストの髪が、だんだん伸びていくんですよ
≪私≫の成長を装丁が表現しているのですね。
『夜の蝉』もね、良いんだ。読んで震えちゃうほど良いの。
あまりにも切ない表題作や「六月の花嫁」なんて、鳥肌立ちっぱなし
しばらく北村薫を読み返す日々が続きそうです
そして、何故か僕の大好きな第四作『六の宮の姫君』が行方不明なのに気づいて
何故ない?
読みたい~
もう、いっそ中古で買い直そうかと思案中
北村薫はまぁ有名なので、今さら騒ぐのも何ですが
未読の方には是非オススメなのです
mathis
