最近、スティングの自伝が文庫になっているのを見つけて
ついつい読んでみているのです
スティングは、僕の周囲で好き嫌いが凄く別れているミュージシャンです。
僕は洋楽入門時に最初にハマった洋楽が、ビリー・ジョエル、ブルース・スプリングスティーン、スティングでしたので
スティングのソロから、ポリスまでさかのぼってしっかり聴いてきました。
コンサートも浜松で観れましたし
(浜松アリーナにスティング来たんですよ!)
嫌い派からの言い分は、スティングは狡猾で計算高く、音楽家らしくない、といいます
インテリの癖に、売れる為にパンクのふりをしてデビューしたとか
とにかく胡散臭いそうで
確かに、スティングの音楽はクレバーな印象がありますね。
激しく聴衆を踊らせていながらも、どこか冷静に《踊らせてやっている》みたいな
よく言えば知的というのか
本人の人となりも、雑誌のインタビューとかビデオのコメントとか見たかぎりでは、鼻持ちならないヤツだろうな(笑)と思います。
人間的には多分ナイーヴな人なのですよ、きっと
ほんとにヤな奴だったら、いくら才能があってもあんなに続くものじゃありません。
才人は多かれ少なかれエゴイストなものですから。
☆
スティングのソロの傑作というと、セカンドの『ナッシング・ライク・ザ・サン』を挙げる人が多いでしょう。
人気曲の「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」は僕も大好き♪
僕の一番好きな「フラジャイル」も収録されてます。
2ndと1stの『ブルータートルの夢』は本当によく聴いたな。
その後も、新作が出ればせっせと聴いているんですが、正直1st、2ndの二作ほど聴き込んでいないです。
3rdの『ソウル・ケージ』って、ファンの忍耐を試すようなヘヴィなアルバムが出て、そこらから少しずつピントがずれちゃって
まぁ、それでも何とかいいところを見つけようとするのですが、ピンとこないアルバムがいくつか続いて
もうスティングには期待できないかな、ってあきらめた頃に出た場外ホームランが
『セレクレッド・ラヴ』(2003)
これを聴いた時は久々に胸のすく思いがしました。キャリアのあのタイミングで、ここまでの内容の作品を出せるってのがすごいです。曲は粒ぞろい、歌詞は深い、歌いっぷりも良い♪踊れるし、じっくり聴かせるし、スティングの音楽の一つの到達点でしょう。
最近は昔の代表曲をオーケストラをバックにセルフカバーしたり、ウィンターソングを教会で歌ったりと、
まったくもって興味が持てないことやらかしていますが、
気まぐれ御大は、仕方ないですね
なにやったって、スティングみたいに歌える人って、いないですもの。
得難い才能なのです
☆
肝心の本の感想は
ゴーストなし、全文スティング本人の筆に寄るものらしいです。
いろいろ興味深いエピソード満載ではあるのですが、
(マイルス・ディビスのアルバムに参加して、緊張してビビっている様子とか最高におかしい☆)
しかし
自伝なら一番読んでみたい、ポリスの全盛期について殆ど触れていないのにビックリ
ポリス以前に所属していたジャズバンドのエピソードは長々と書き込んでいるくせに
自伝の490頁のうち、ポリスのブレイクするまでに420頁使っちゃってる。
そして、
《ポリスは世界でも有数のビッグバンドとなった》
から
《絶頂を極めた時に解散した》
まで、たった7行
それだけ
!?
なんだそら?
よほど語りたくないのかしら
あのアルバムのあの曲はこんな風にして作った、とか
ライブツアーのエピソードとか
スティングのキャリアの中でも自伝の目玉になるはずなのに
そんな裏話とか読んでみたかったなぁ。
難しい言い回しや詩的表現がチラホラして、けして取っ付き易い文章とは言えませんが
いろいろな文句を差っ引いても、この本は読みモノとしてなかなか面白く書けてます。
読んでいて泣けちゃうとこもあったりして
しゃくに触る(笑)
☆
つい、ポリス再結成ライブの映像を観ちゃいました
ポリスのライヴ映像といえば、『シンクロニシティ・コンサート』が忘れられませんが
この日本公演の模様は、すごくかっこいい
なんだかんだ言っても、ポリスはめちゃくちゃ上手いバンドなのです
しゃくに障る♪
☆
mathis


