一般的ではないですけど、
"曲先(先にメロディがあって後から歌詞を当て嵌める方法)"
"詞先(先に歌詞があって後からメロディを付ける方法)"
という言い方を、歌作りに関して聞きます
エルトン・ジョンは多分、僕が思うに
歌を作る際は、
貰った歌詞に後から曲を付けるタイプ
です。(唐突に断言)
確証はないですけど、歌を聴いた限りまちがいないと思います。
あの大名曲「Your Song」でさえ、一番と二番のメロディの譜割りが全然違いますものね。
そう思って聴くと、エルトンのどのヒット曲も
《うわ、強引!》《ここ無理矢理歌っちゃってる?》
みたいな、
曲先だったら絶対に思いつかない構成が、そこかしこに見え隠れしています。
【エルトンのお抱え作詞家】盟友バーニー・トーピンの作る歌詞は、想像していた以上に作品に影響していたわけです。
あの名曲たちは先に歌詞があったからこそ生まれた旋律なのか、と思うとなんか不思議な感じがしますね。
多分、バーニーは初めからある曲に字数を揃えながら歌詞を付けるなんて作業はしたことないんじゃないかしら?
しかし歌詞の完全先行だとしたら、あんなにも美しくヴァラエティに富んだメロディを編み出すエルトンの才能は凄いですね。
「Daniell」のメロディなんて、あたかも曲から作ったかと思えるほど綺麗ですものね。
↑これはレオン・ラッセルとの競演アルバム。もっかのところエルトン・ジョンの最新音源のようです。
レオンとの競演でスワンプ・ロックな匂いがするかと思いきや、殆どエルトン・ワールドな仕上がりです。
収録曲中、4曲がレオン、7曲がエルトン&バーニーの作。2曲がエルトンとレオンの合作、そしてなんと1曲レオン&バーニーの歌も☆どの歌も互いに相手をハモリまくっています。
ゲストでニール・ヤングがいきなり歌っていたり、なんとブライアン・ウィルソンが多重ヴォーカルのコーラス"アー♪"をやっている曲もあったり♪サプライズも楽しい。
90年代以降のエルトン・ジョンを僕は“復活”と密かに呼んでいます。全盛期の70年代のようなヒットはなくても、内容はまったく劣っていない力作を作っていると思います。
ヴォーカルに関して言えば昔より今の方が絶対に良いと思う。本当に良い声になったのですよ。長く歌い続けるのは良いことがあるのです
☆
ここからいきなり自分の話は恐れ多いのですが、
僕は歌を作る時、歌詞から作ることは殆どありません
言葉から作ろうとすると、どうしても《意味》に意識が強く行きすぎて、恥ずかしいクサイ歌になってしまいがちです(実力不足です)
歌は歌であって、詩じゃないので
歌のための"歌詞"は、メロディが付いて始めて内容が息を吹く、って感じがいい
言葉は絶対に説明し過ぎない方がいいと思っています
固い言い方になりましたが、ぶっちゃけ自作歌が愛だ恋だのクサい歌詞だと歌う時恥ずかしいので(笑)、直接な表現はぼかしたいわけです。
で、
いろいろ試しましたが、僕の場合は浮かんだ鼻歌を何度も口ずさみながら、響きの良い言葉を探していく、ってやり方が性に合っているようです。
もちろん歌詞先行タイプの人が美しいメロディを作り出せないワケじゃなく、逆に曲先行の作り手さんでも大変良い歌詞を作る人だっています。
詞先、曲先どちらでも自分の納得のいくものが作れるってのが理想ですが
難しいですね。
意外にも海外のミュージシャンの歌作りは殆ど歌詞が先で、曲先は少数派とのことと伺いました。
ボブ・デイランなんて"歌を作る"と言って、タイプライターでガーッと歌詞を書きなぐる映画のシーンがありましたね。{歌作り=歌詞書き}なのですね。ありゃ殆どラップミュージシャンみたいな勢いでした。
ポール・マッカートニーはおそらく曲先でしょう。で、ポール音楽の後継者と言われたエルトン・ジョンは詞先、ギルバート・オサリバンは曲先かな。
バート・バカラックなんて「遥かなる影」みたいな初期の名曲達は詞先で、後期は作り方をシフトして「ニューヨーク・シティ・セレナーデなんてメロディ先行の名曲を産み出しています。
そう思って注意して聴いてみると、
《ああ、きっとこれは曲、後付けだな》
《これは曲が先かな》
と想像が出来て
面白いです
☆
mathis
