僕が自宅で録音をしようとする際、とても作業に腰が重くなります。



僕自身、とても面倒臭がりなのが一番の理由ですが、



演奏も歌も下手なので、作業にやたら時間がかかるのですね。



歌下手、やり直し


リズム狂った、やり直しで



その大変さを知っている分、なかなか手が出せない。



いざ作業を始めちゃうと楽しいのですけどね。今度はムキになっちゃってやめられなくなる。





そう、


録音といえば、





今年、奥田民生が面白いツアーをやっていました


お客さんの前で、民生が一人で新曲を多重録音しながらレコーディングするのです




その姿を観ながら、お客さんは一曲仕上がるのをただじっと見守るライブ



題して「ひとりカンタービレ」




ドラムを叩いて、ベースを弾いて、ギター、パーカッション、ヴォーカル、コーラスと、

(時にはキーボードも)



ちまちませっせと演奏しては、プロトゥールスで録音編集していく




よくもまぁそんな面倒臭いことを(笑)



でも、これは生で観てみたかったですね



ああ、きっとクリック(リズム信号)聞きながらドラム叩いてんだよな、とか



でないとコーラスを"コピー、貼り付け"の頭出しなんて簡単にできないよな、とか



いろいろとつい考えてしまいます♪





ドラムだけ黙々と叩くのとか


歌のない演奏をじっと見守っているのは



付き合うお客さんも忍耐要りますよね。



歌入れになるまで、どんな歌なのか知れない訳ですから



民生ファンや宅録オタクならヨダレものでしょうけどね





で、


そんなツアーを全国11ヶ所まわって



各地で仕上げた11曲、

一枚に納めたアルバムが先日出てたのです


音楽家の居る庭 ~mathis~-100806_0738~01.JPG



早速聴いてみました





うーん、普通(笑)




お馴染みの民生節炸裂してます☆


これ、出来が良すぎて一人で全部演奏してるって感じがしない。言われなきゃ一人の演奏なんて気付かないですよ



まぁ、聴く人が聴けば分かるのかもしれませんけど

(一人録音はどうしてもノリが単調になるらしいですから)



多重録音って、もっと手作り感溢れた武骨なものの印象があったのですけどね


録音技術の進歩は凄いですね~

(もちろん民生の演奏能力やマルチぶりも凄いのですが)





で、


CDの付録に今回のツアーの模様をダイジェストに収録したDVDが付いてるんですが


これがもう、目茶苦茶に面白い♪



録音ボタン押してドラムセットまで慌てて走ってたり、お客さんの質問コーナーがあったり、なんか可愛らしい姿満載。この40分の映像を観るだけでも買いです☆




民生じゃなくても、全部の楽器をひとりで演奏して、多重録音でアルバム一枚仕上げた人って、実は結構います


キース・ジャレット



ポール・マッカートニーやトッド・ラングレン


日本ならムッシュかまやつや山崎まさよし



でも、作る工程を客に一つ一つ全部見せながら録音なんて、世界でも前例ないですよ




これは前例と言えるのか?↓


音楽家の居る庭 ~mathis~-100806_2327~01.JPG

『ビッグ・ワールド』
/ジョー・ジャクソン


新曲を客の前で演奏しながら一枚アルバムを仕上げた例です


でも、これはバンドがちゃんと居て、せーの で一発録りの録音したものです

(こちらも、客は演奏が完全に終わるまで拍手禁止。本人が気に入るまで同じ曲を何度もやり直すといった具合)



ジョー・ジャクソンいわく


コンピューターやテクノロジーの進歩したスタジオワークに対抗しての生で一発録音、



と相成ったらしいですが、





こちらも酔狂ですね









mathis