最近は歌を歌う時、
以前と較べて声の立ち上がりに時間がかかるようになった気がします
僕ごときの歌唱で何を言わん、って話ですが、
練習もなしにいざ本番
思うように声が出なかったり、はたまたすぐ声がつぶれたりするのです。
たいして強い喉ではないですし
アイドリングなしでカツーンとトップギア、みたいな感覚はとても無理
料理人のように"前日の仕込み命"、みたいな気分です。
例えが変?
以前より自分のキーが下がった、とかの自覚はないのですが
コンディションを保って歌う、ってことの大変さが年々身に迫ってきてます
どんな歌い手さんでも、年齢を重ねる毎に声量の衰えは少なからずあるものでしょう
年齢と共に歌に味が出てくる、と比喩するベテランの上手さはもちろんありますが
例えば若い時のナンバーが歌っていてる姿が苦しそうに見えたりすると、ファンとしては切なくなります
ベテランさんは声の衰えに負けず、頑張ってほしいものですね。
声が出ずとも創作意欲はお盛んに、と願うのです。
でも、
歌を作る人の喉の調子によって、音楽って変わるものでしょうか
僕は自分が歌うので余計に思うのですが、
もし自分の声、キーが今の半分しか仮に出なくなったら、作る音楽も当然変わると思います
気持ち良く声が出ていれば、歌いたい歌も広がりますよね
もし声が思うように出なかったら、歌を作ること自体が面白くなくなっちゃうかも知れません
ベテランがどんどん寡作になっていくのは、才能の枯渇うんぬんより、そんな体力の問題もあるのかしら
その辺りの境地は計り知れませんが。。
《職業作家》みたいに、自分が演らなくても音楽だけ作るってのは、僕にはちょっともう想像出来ません。
キーの高さは別にしても、自分が歌えない歌は作りたくないです
音楽をかじりかけた頃には、インストの音楽も作って遊んだりしていましたが、
音楽理論みたいなアカデミックな知識は乏しいですし、わかってないんです。
僕はやはり《歌モノ》、鼻歌で歌える歌が好きなんですね
顔の見えない誰かが歌うことを想像しながら、では
おそらく続けてゆけません
趣味ですからね
手前勝手ながら
他愛もなく自分が一番楽しんで歌える歌、だけを
その時の年齢と体調に合った歌を
自分だけの責任で
面白がりながら発信して行けたら、と思うのです
か細くとも
声の出るうちは
mathis