ひょんな時にふと



時が戻せるなら、


あの時もっとああすればばよかった、とか



そんな夢想をしたりします。




過ぎたこと(良いことも悪いことも)をいつまでも覚えていて



悔やむことはたくさんあるのですね




ナンバーズが惜しかったとか(笑)



は冗談(^^;




過去にくよくよするのは不毛なので、すぱっと達観したいのですが


うまくいきませんね。



《たら》《れば》を言ったらキリがなく


時間は絶対戻らない


過去の失敗は今どう悩んでも決して取り返せない



わかってはいるのですよ。



あまりくよくよすると精神的によくないと思い立ち、ある時期から意識して切替えるようにしています


僕が思いついた発想は単純なもので



結局、


自分の性格が変わらない以上、


時間が戻っても同じことするだろ


という考え。




これは僕にとって割に有効っだったらしく、すぱっとはいかないまでも切替が出来るようになりました。



ああ時間が戻せるなら、、、無理無理無理あきらめろ一緒だから



こんな感じに。



音楽の話




歌詞で《時が戻せたら》のテーマはよくありますね。



まぁ大体は、"時が戻せるなら二度と離さないあなたとの愛を "みたいな紋切り型ラブソングが多い

たしかに報われない愛の歌ってのは切なくて良いですけど。



僕がとても好きな歌は、僕とよく似た考え方の



この二曲



「主人公」
/さだまさし


「君と歩いた道」
/浜田省吾




この二つの歌に共通してるのは、


歌に出てくる登場人物が"時間がもし戻るなら"と考えるのだけど、


結果は時間を戻すことをよしとせず、今の自分を選択する所です。






さだまさしファンの間で常に人気No1を独占する「主人公」は、本当に素敵な歌です。



今は傍にいない《あなた》を思い出しながら、かつての楽しかった日々を夢想する《私》が いて

時を遡って、あそこの分かれ道で選びなおせるなら、と考えるてみるけど


この《私》は


"今の自分を悲しむつもりはない"


と言い切ります。(強い!)


"自分で選んだのだから、精一杯生きる、そうでなきゃあなたに恥ずかしい "

との結論


達観してますねぇ。偉いコです。



"自分の人生の中では 誰もがみな主人公"



これは鳥肌モノの決めフレーズです。

さだまさしファンがこの上なくこの歌を愛するのも納得ですね。




かたや、浜田省吾の「君と歩いた道」の登場人物は、歌いだしは無邪気に始まります。



"時間が戻ってもう一度やり直せるなら、自分はどんな人生を送るだろう"と夢想するのは一緒


今より若い体を取り戻して学んだ経験を活かして、選択は迷わず、仲たがいして傷つけた人ともうまくやって


夢に向かってまっしぐら~(笑)



とかなんとか、いろいろ考えてるうちに、



ふと、彼は思い立つのですね



もし運命が変わって、

今一緒にいる《君》と会えない人生になってしまったら、と


おお


ベタだけど率直な発想です。



僕だって、もし運命が違っていたら連れ合いや娘と会えなかったのか、とか思うと


いやいや考えたくない



身震いしますよ。



で、



歌の結論はこんな風



《もう一度やり直せても 同じ人生選ぶだろう》




そして畳み掛ける最後の一行は、



泣けます。




《君と歩いた道を もう一度歩くだろう》




近年の浜省の傑作バラードです。




なんだかんだあっても、今を幸せと思えるからこそで、



今を失いたくないって泣けるのは幸せなのでしょうね。









mathis