やみくもに歌を創るようになってみて、

よくわからないなりに感じ取ってしまった、作り手の個性



影響を受けたミュージシャンの紹介です☆


"鼻歌で浮かんだメロディは素敵だったのに、歌詞を載せたとたんにメロディのノリが悪くなった"


何かがおかしい、どう違う?


その疑問に答えてくれたのが、この人





いまみちともたか


FROM

音楽家の居る庭 ~mathis~-100113_0403~01.JPG


バービー・ボーイズ


「負けるもんか!」
「女ぎつねon the run」
「目を閉じておいでよ」

数あるバンドブームのバンド勢の中でも、特別に好きなバンドでした。



浜崎あゆみバンドのベース、エンリケも在籍してました。


杏子さんもいましたね


KONTAのサックス、ハスキーなハイトーンヴォイス、

ステージでヒラヒラと舞う杏子との絡むような迫力のツインヴォーカル


ギャンギャン鳴り叫ぶイマサ(いまみち)のギター


過去一度だけ行ったバービーのライヴは、ホールとは思えない激しさ&楽しさでした。




そして楽曲


イマサの作る歌はなんといっても


ライム(韻)でしょう



当時サザンとか元春とか、中期以降の陽水とか、


韻を意識した歌を作るミュージシャンはいましたが、


イマサのそれは、素人の僕にもわかる、韻のオンパレード。


あっちで踏みこっちでも踏み、まるで歌詞の韻を踏むことに命を賭けてるかのような(笑)

見事な合わせっぷりです。



韻を踏むって、こんなにも気持ち良いのか、と


凄くわかりやすく体感させてくれた人です。


勉強になりましたねぇ



韻のわかりやすい例なら、

小さな 「っ」 の韻。


僕の大好きなアルバム『3rd BREAK』より


音楽家の居る庭 ~mathis~-100113_0402~01.JPG






これまた大好きな歌、「離れろよ」から二行挙げます。


良かったら実際に口に出して、続けて読んでみて下さい



“降って湧いた女なんてナシだぜ”


“こっち向いて待ってたって無駄だぜ”



わかりますか


タッタ タッタ タッタ タッタ タタタタ!

と弾んだリズムを揃えているでしょ



実際この通りに跳ねたメロディに合わせて聴くと、ニヤッとします。

やるなぁっ憎いねーって(^^)。


とにかくメロディの抑揚に適切な単語をピタッとはめてくる。



小さな 「っ」 ばかりでなく、注意して聴くと


ラーって伸ばしの「ー」だったり


タンってリズムの "ン" だったり



タンタンって音には"あいまい""しんけん"とか


"そっと""もっと""きっと"とかのフレーズも多用されてますね。



あとは五十音の響きを揃えたり


歌う口の開きを意識したり


凄いですよ。まさに職人技です。



桑田佳祐の歌詞へのこだわりは、英語に負けないグルーブを日本語でやるって感じ


初期の佐野元春は情報をとにかくぶち込むって感じ



これを正しく継承し、進化させたのがミスチルのソングライティングで、



イマサの韻へのこだわりは、


ただひたすらメロディを伝えたい

って想い に尽きるような気がします。




ここまでこだわると、遊びが無さ過ぎて、実は先ゆきは窮屈になるのです。


実際、6枚の傑作アルバムを残しましたが、バービーの創造のピークは4枚目の『LISTEN!』までだと、僕は思っています。


しかし、残した楽曲の素晴らしさときたら



聴く度に、隅から隅まで配慮した作り手のこだわりに胸を打たれ、


その楽しさ、格好良さに心が踊るのです。



~血肉になってる楽曲たち☆



「もおヤダ!」

「チャンス到来」

「離れろよ」

「STOP」

「ラサーラ」

「C’mon Let’s Go!」

「ごめんなさい」






mathis