やみくもに歌を創るようになってみて、
よくわからないなりに感じ取ってしまった、作り手の個性
影響を受けたミュージシャンの紹介です☆
"鼻歌で浮かんだメロディは素敵だったのに、歌詞を載せたとたんにメロディのノリが悪くなった"
何かがおかしい、どう違う?
その疑問に答えてくれたのが、この人
いまみちともたか
FROM
バービー・ボーイズ
「負けるもんか!」
「女ぎつねon the run」
「目を閉じておいでよ」
数あるバンドブームのバンド勢の中でも、特別に好きなバンドでした。
浜崎あゆみバンドのベース、エンリケも在籍してました。
杏子さんもいましたね
KONTAのサックス、ハスキーなハイトーンヴォイス、
ステージでヒラヒラと舞う杏子との絡むような迫力のツインヴォーカル
ギャンギャン鳴り叫ぶイマサ(いまみち)のギター
過去一度だけ行ったバービーのライヴは、ホールとは思えない激しさ&楽しさでした。
そして楽曲
イマサの作る歌はなんといっても
ライム(韻)でしょう
当時サザンとか元春とか、中期以降の陽水とか、
韻を意識した歌を作るミュージシャンはいましたが、
イマサのそれは、素人の僕にもわかる、韻のオンパレード。
あっちで踏みこっちでも踏み、まるで歌詞の韻を踏むことに命を賭けてるかのような(笑)
見事な合わせっぷりです。
韻を踏むって、こんなにも気持ち良いのか、と
凄くわかりやすく体感させてくれた人です。
勉強になりましたねぇ
韻のわかりやすい例なら、
小さな 「っ」 の韻。
僕の大好きなアルバム『3rd BREAK』より
これまた大好きな歌、「離れろよ」から二行挙げます。
良かったら実際に口に出して、続けて読んでみて下さい
“降って湧いた女なんてナシだぜ”
“こっち向いて待ってたって無駄だぜ”
わかりますか
タッタ タッタ タッタ タッタ タタタタ!
と弾んだリズムを揃えているでしょ
実際この通りに跳ねたメロディに合わせて聴くと、ニヤッとします。
やるなぁっ憎いねーって(^^)。
とにかくメロディの抑揚に適切な単語をピタッとはめてくる。
小さな 「っ」 ばかりでなく、注意して聴くと
ラーって伸ばしの「ー」だったり
タンってリズムの "ン" だったり
タンタンって音には"あいまい""しんけん"とか
"そっと""もっと""きっと"とかのフレーズも多用されてますね。
あとは五十音の響きを揃えたり
歌う口の開きを意識したり
凄いですよ。まさに職人技です。
桑田佳祐の歌詞へのこだわりは、英語に負けないグルーブを日本語でやるって感じ
初期の佐野元春は情報をとにかくぶち込むって感じ
これを正しく継承し、進化させたのがミスチルのソングライティングで、
イマサの韻へのこだわりは、
ただひたすらメロディを伝えたい
って想い に尽きるような気がします。
ここまでこだわると、遊びが無さ過ぎて、実は先ゆきは窮屈になるのです。
実際、6枚の傑作アルバムを残しましたが、バービーの創造のピークは4枚目の『LISTEN!』までだと、僕は思っています。
しかし、残した楽曲の素晴らしさときたら
聴く度に、隅から隅まで配慮した作り手のこだわりに胸を打たれ、
その楽しさ、格好良さに心が踊るのです。
~血肉になってる楽曲たち☆
「もおヤダ!」
「チャンス到来」
「離れろよ」
「STOP」
「ラサーラ」
「C’mon Let’s Go!」
「ごめんなさい」
mathis