音楽家の居る庭 ~mathis~-091120_2306~01.JPG


活動休止明けの前作のアルバム『ラスベガス』を聴いて、



これは私の好きな鬼束ちひろの声じゃない


と思った方は



今回の新譜『ドロシー』の一曲目を聴いた瞬間、胸を撫で下ろしたのではないのでしょうか




あの声が、戻ってきてます。



よかった



ホントによかった




今日は子供のクリスマスプレゼントを選びにトイザらスへ行ってきたのですが、



道中の車の中で、鬼束ちーちゃんの新譜をずっと聴いていました。





鬼束ちひろはこの声でなければ



こうでなければいけませんね



前作の『ラスベガス』は、なまじ曲は粒が揃っていただけに、

その声のパワーダウンが痛々しく耳につきました。


あれほどに素晴らしい声が、これしきのブランクでこんなにも弱々しくなるのか、

もう二度と聴けないのか と思うと



聴いていて悲しくなってしまって




とても音楽を楽しむどころではありませんでした。





けど、今回の新作、


曲によってかなり、オーバープロデュースのきらいがありますが




聴けます。



繰り返し聴けます。



鬼束ちひろの声が戻ってきているからです。




もちろん個性的な彼女のソングライティングも魅力なのですが


僕はやはりこの声に惹かれていたのだな、と



改めて気付かされました。


よく聴くと、所々でまだ力が乗り切らない感もありますが、


贅沢言いません。


もう二度と聴けないかと諦めた声ですもの。大丈夫ですよ。きっと戻りますよ。




しかしこのアルバム、


聴いていて所々で音の装飾を引っぺがしたい衝動に駆られます。



鬼束ちひろのアルバムなのに


歌詞が聞き取れないようなアレンジは駄目でしょう。



ましてやあの声にエフェクターかけるなんて愚の骨頂です。アレンジャー馬鹿としかいいようがない。




少し憤ってしまいました。失礼。




長々と書きましたが、


僕は、"好きだ"と大きな声で公言できる女性ミュージシャンが少ないので、彼女の復調は本当に嬉しいのです。



一途なミュージシャンがやりにくい音楽情勢ですが、末永く頑張ってほしいものですね。






mathis