太賀誠の女 | マチルダ

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 梶原一騎&荘司としお『夕やけ番長』〈1967~71〉も番長である主人公・赤城忠治がケンカとスポーツに明け暮れる当時の学園モノの醍醐味を描いた内容だったが読者層としては小学生を意識しているハズだが、原作者が当時は『巨人の星』『あしたのジョー』で劇画の帝王として君臨していた梶原一騎である事から明らかにその層には似つかわしくないであろう描写が描かれていたのが印象的でした。本書でも取り上げられている最終回での三島由紀夫事件(連載当時に起こった)は読んでいてあきらかに物語から完全に逸脱して読んでいて違和感があったし、赤城の同級生の小瀬が一目惚れしたスケバンらしき女性が不良グループに監禁されて

両腕をロープで括られた磔のような状態からそのひとりがナイフを突き立てて女性の服を引き裂いて胸元が露になるという





『愛と誠』でも魅せた梶原先生お得意の展開に異議アリだった印象がある。