1932年、アイルランド・ダブリンで22人兄弟の10番目に生まれたクリスティ・ブラウンは生まれつき小児麻痺で立つことも話すこともできず唯一左足のみ、かろうじて動かすことができた。
少年期のクリスティは街の人々からは厄介者扱いされ、冷たい視線を受けた。しかし心優しい母・ブリジットは多くの子供を抱える貧困生活でありながらクリスティを見捨てずに支え続け、他の兄弟姉妹達もクリスティを対等に接した。家族で唯一、レンガ職人の父・パディは息子の障害を受け入れることができず、クリスティを罵倒していた。ところがある日、クリスティは父に「言葉もわからないし字も扱えない」と侮蔑された悔しさから左足にチョークを持つと、必死に這いずり回りながら床に初めての字「MOTHER」を書いて見せたのだった。
( Wikipedia:マイ・レフトフットより引用 )
主演のダニエル・デイ=ルイス、役作りの結果、しばらく身体壊した
クリスティ本人や同様の障害者には当たり前の動きが、健常者には過酷だったんだって
少年期を演じたヒュー・オコナーもかしら?
倫理観欠如の意味での知的障害者と言える俗世間が同じ目に遭えば
「お偉いはずの方々が何も出来ないなんて、ホレ見ろ、お前らこそガイジ」の証明だね
いきなり脱線するけど
労働階級の貧乏人が22人もの子沢山を見て呆れるニッポン人どんだけ?
現代ニッポン基準で推し量ると、ビッグダ●ィ的DQNファミリーに映ると思われる
1930年代アイルランド基準ならば、驚異の世界じゃないよ
2002年映画‘マグダレンの祈り’
1996年までアイルランドに実在したマグダレン洗濯所(マグダレン精神病院)を舞台としている
当時のアイルランドで支配的だった厳格なカトリックの戒律に依拠した道徳観に基づき
婚外交渉した女性などを収容する、一応、矯正施設だったが
従兄弟に強姦されたマーガレット
未婚の母となったローズ
その美貌が男を誘惑すると見做され、孤児院から送られて来たバーナデット
1964年のある日、マグダレン洗濯所に収容された3人の少女たちの他
日々洗濯(自分の罪を洗い流すという含意が込められている)などの重労働に従事させられ
私語厳禁、囚人服のような制服着用を強制され、監督する修道女や神父の虐待に苦しむ日々が続いた
かつて施設の助産婦をしていた経験を持つ原作者のジューン・ゴールディングが
収容されていた女性たちの願いによる約束のために回想録を書き上げた
ローズに該当する収容者はね、結婚して家庭もうけた後も
「四半世紀以上経って、取り上げられた息子と再会」
「理不尽な経験を経ても尚、神の存在を疑わず、最期まで、敬虔なカトリック教徒を全うした」
要するにだ、アイルランドっちゅう国は
「婚外交渉及び交渉の結果である妊娠と中絶に厳格な世界
婚姻関係に於いても、避妊、中絶、離婚に厳しい」
娯楽少ない貧乏人夫婦だったら、そりゃ、子供ウジャウジャ産まれて不思議じゃないっての
これから3ヶ月後、ニッポン列島津々浦々で繰り広げられるクリスマスに苦しみますが
ケーキの心配するより、教養としての宗教を勉強しやがれと進言しておきます
可能であれば、日本にこそ、マグダレン洗濯所設立お願いします
「他者からの評価であるシングルマザーを自己紹介に使用する類の股割れ(英語のBitch)」
を全員入れ、シャバへ出ても消せない焼きゴテ押して、子供は養子に出して絶縁させれば
堅実な一人親家庭を含む、これまた堅実限定での育児世代、介護家庭への福祉に回すカネ作れようぞ
話を、1930年代アイルランドへ戻すと
母がクリスティと二人きりで家に居る時に産気づいた際、母倒れるを近所に知らせたのは
玄関ドアを左足で蹴り続け大きな音を立てたクリスティだったのに
「母ちゃん倒れてるのにさ、横でボケッとしてたんだってよ」
「ホント、使えねー子だね~」
少年期のクリスティは発語出来ず意思疎通を図れない事が、父や近所の無理解を招いた原因だった
理解者である母とて、息子の口に食事を運びながら、「いつまでもというわけに行かないんだよ」と
何も出来ない子が先行きどうなるか憂うほど、クリスティの高い知性には気づいていなかった
それでも母の方は、チョークを足に取る息子を見て、ただならぬ展開を見守ろうとする
息子が記号か何かお絵描きしようとすると考えた父が見本を示そうと描くと
息子は身体使って父の描いたもの打ち消す意思を見せたしね
まだ抵抗する父には、ヘソクリの中からカネ出して来て「外で飲んで来い」と命じ
「亭主に命令すんのかッ」にも動じず、相手を気迫で打ち負かした
結果
その前に
母のヘソクリ、あれ、酔っ払い亭主にバレないでいたのが不思議だ
甲斐性無し亭主飼う手腕は褒められよう
後年、父亡きブラウン家での食卓場面では、貯金箱が物を言った
子供たちが口揃えてデザート食いて~♪と合唱するんだけど、デザート無縁の家庭で何寝言を!?
母は戸惑い、「そんな余裕、ウチに無いんだけどね」と呆れながらも
根負けして、貯金箱を手に取ると…カネが、勝手に増えていた
何のこっちゃない
母の誕生日だっけ、お祝いの日なので、子供たちが用意して貯めた分を追加したまで
いつまでもあると思うな親とカネというが、カネは、新たに生み出せるもんな~
チョーク場面の結果に戻ると
息子はFATHERでなくMOTHERと書いたけど、出来る子の証明はしたわけで
父の憑き物が落ちたらしく、父は息子を抱き上げると、居酒屋へ駆けつけ
「おう皆の衆、俺っちの優秀な倅を見てくれや☆」と自慢を始めた
美味しい所取りやんと言ってやるな
男親って、自分が赤ん坊を十月十日腹に入れて痛い目しながら捻り出さない生き物
子供の障害を認めたとしても、女親以上に抵抗して受け入れ難いものなの
クリスティの父の場合、息子を罵倒しながらも飯はちゃんと食わせていた分
障害児産んだ妻を一方的に罵倒し、「関係ねーよ」、愛人作って逃げる類の糞親父
子供が健康に感謝しないで、遊び呆けたり、離婚して新しい玩具(後妻との子供)にかまける青二才
男失格・親失格・人間失格の三拍子揃ったモノノケどもと比較すれば上等過ぎる
チョーク場面に、パディ・ブラウンが本当の意味で、クリスティの父になるが描かれるという事よ