私立学校にもピンキリあれど、お受験に熱心な日本人は『身分相応』を知っているのやら
私立は本来、真の上流階級及び国家のエリート育成のため選ばれし者の行く所
一般市民は、学費無償もしくは格安な学費で良質な教育を提供する公立で学ぶ
搾取などの不公平さは見られない階級社会が根づいている国では当たり前の話であり
それだけの才能に恵まれた者のみ、生まれ育ちを乗り越えて私立や高等教育を受けられるのです
まぁ大不況の中でさえ総中流意識抜け切れない日本には無理な相談ですが
『分際』という言葉も知り、自分がどういう方面に向いているか見極めるのは大事と思います
公立が治安悪いというか荒れているからの理由?
本人は荒れていなくたって公立にしか行けない事情を持つ者には、持てる者の傲慢に映るでしょうね
何でも自由を盾に身分不相応な真似する輩のせいで、取り残された公立を荒廃させているかもしれない
考えてもみない?
生まれ育ちは子供の責任にあらず、「私立は勝ち組、公立は負け組」は言語道断、そいつこそ人間負け組です
私立行くなら、恵まれている環境を感謝して公立を見下さない謙虚さを持たねばなりません
謙虚さこそ、真の上流人種の特性であり、彼らに通じるパスポートなのですから
比較的最近、出身中学近くのパスタ屋とラーメン屋でつくづく感じました
頭と尻両方軽いが見て取れる30代半ば夫婦が、楽しむべき食事の間中ずっと、子供とお受験話に熱中
地域性を熟知するアタクシ、「たとえお受験成功したって、サルの子はサルだよ」と噴飯もの
カネ払えば何でも叶うみたいに考えてるガキ親なんかに、マトモな子供育てられるはずありませ~ん
というか、コッテリ系ラーメン屋に来といて、何を上品ぶった声使ってるんだぁ、永遠の小娘がよ
娘が受けようとしている私立、親の勧める私立、どっちも人間性の偏差値低い知らんくせに
ラーメン餃子をビールで堪能しながらふと思い出した漫画をペタリ
1977~1985年にかけて‘週刊少女フレンド’で連載された庄司陽子原作‘生徒諸君’
北城 尚子(きたしろ なおこ)
主人公。聖美第四中学校2年A組にやってきた転校生。愛称「ナッキー」。裕福な家庭に生まれるが、双子の姉・真理子が生まれつき極度に病弱であったため青森県に住む祖父母に育てられる。彼女はマールと母が写った七五三の写真を見て、勉強も遊びもすべてを全力でマールの分、二人分生きようと思った。学業は学年全国トップクラスでその上運動万能、人望も厚い。中学ではソフトボール部、高校では女子バスケットボール部に所属。自身の体験から学生生活の大切さを伝えるべく中学教師を目指す。
( Wikipedia:『生徒諸君』より引用 )
ナッキーは14歳まで、両親と姉に会うこと無く育った
中学2年生と中途半端な時期に実家で暮らすようになった理由は、マールの余命が長くないため
20歳まで生きられそうにないと悟った両親が、ごく短期間だろうがナッキーに両親と姉のいる生活をとの決断による
ナッキーは内心では疎外感を抱えながら成長したものの、両親と姉を憎む理由も無い
マールと母が写った写真を見て、母恋しさから家出騒ぎ起こしたくらいだから
恐らくごく軽度の知的障害も持つ、それゆえ純粋な、あやとりと編み物が得意な姉さんが大好き
ソフトボール部キャプテンからの誘いを時間制限の条件つき入部したのも
大きなお屋敷で大人だけに囲まれるマールの遊び相手となるため
せわしく下校する姿はナッキーの背景を知らない者たちには不思議でならない
2年A組の委員長である田村君など、苦々しく思っていた
転校初日、難しい数学の問題を即答。国語のテストでも、優等生である田村君を抜いてのクラス一番の成績
田村君はある日、教室をせわしく出るナッキーに嫌味をぶつけた。「家庭教師を何人雇ってるの?」
ナッキーは、「田舎から来たわたしなんか、ガリ勉しなければ高成績おさめられないとでも?」
「当然だろ。この聖美第四中学校は東京でも進んでる学校だからね」との返答に対して、ナッキーは
「地球は自分のために回ってるんじゃないよ。勉強はね、その気になれば、どこであろうと出来るものなんだよ」
田村病院の跡取りである重圧を抱える田村君の「君に僕の気持なんか…」にも、「わかりたくないね」と一蹴
事情は違っても重圧や不満を抱えているのはナッキーだって同じ
東京は広い、しかしながら地球の一部分にしか過ぎない、井の中の蛙の泣き言など受けつけないは当然
田村君は、運動会でナッキーのおかげにより健闘、ナッキーの背景を知ってからは、本来の優しい性格を見せた
北城家はホテル経営で裕福ながらも上から目線は持たず開放的。マールに想いを寄せ、リンクスという仔犬を贈りもした
マールの婚約を知り、彼女が16歳で夭折した時、心から哀しんだ
娘を喪って正気を保てなくなった母から「真理子」と呼ばれ、代役を務めるナッキーを見て
田村君だけでなく、生まれ育ちの異なる友人たち全員が案じた
その後もどんな災難の時でも、ナッキーを筆頭とする『悪たれ団』と取り巻く人たちの心の交流は続いてゆく…
聖美第四中学校は公立で、生徒たちの家庭は校区内のそう広くない範囲に限られます
性格形成期にある子供にとって、可能な限り生活地域の中での交流は必要不可欠
帰国子女が海外系スクールに通うと、国際性豊かな友人出来ても親の仕事上転校多いため、疎遠になりやすいと同様
都道府県内外の幅広い地域から集まる私立には、学校外における日常の交流が限られてくるでしょう
高校以前の早い時期から私立通いは結局、見た目の学歴は手に入れようが、真の財産である友人はゼロの可能性高い
それで、本当にいいんですかね?
幼い子供にお受験させるお受験育ちの親はまぁ、自分が空っぽ人間を知ることなく、違和感持たないのでしょうけど