ユーロへの意気込みを語るワレサ氏
掲載: 2010年11月9日(火), 10.07CET
ポーランドの元大統領で1983年にノーベル平和賞を受賞したレフ・ワレサ氏が、UEFA EURO 2012をピッチ内外で成功させることに対する情熱と決意を語った。
旅の多い生活を送るうちに、地元のクラブ、KSレヒア・グダニスクへの情熱が薄れつつあるポーランドのレフ・ワレサ元大統領だが、UEFA EURO 2012の開催を前にサッカーへの愛を再び取り戻したいと考えている。
フレンズ・オブ・UEFA EURO 2012に選ばれた著名人の中でもひときわ大物のワレサ氏は、大会の成功に貢献したいとその意気込みを語った。
「できうる限り最高の準備をし、最高の大会運営ができるよう、私も全力を尽くすつもりだ」とワレサ氏はUEFA.comに語った。「具体的に何ができるか分からないが、いろいろなところにツテがあるし、ポーランドの歴史において一定の役割も示してきたので、それが何らかの形で活用できるかもしれない」
近年の歴史においてワレサ氏が果たしてきた役割は確かに非常に大きい。彼は旧ソ連政権下で初めて独立自主管理労働組合、『連帯』を共同設立。その後、独立国家となったポーランドの大統領を1990年から1995年まで務めた。1983年にノーベル平和賞を受賞した同氏は、今も祖国の発展のために奔走しており、UEFA EURO 2012はその運動を促進する絶好の機会と見ている。
「ポーランドは欧州、そして世界とのさらなる融合を図り、なるべく早く諸国と同じ土俵に立ちたいと願っている」と67歳のワレサ氏は続けた。故郷のグダニスクは、ユーロにおけるポーランド国内の4会場のうちの1つだ。「EURO 2012のような大会は、その目標の実現に大いに役立つ。だから成功させるために全力を尽くさなければならない」
だがワレサ氏は、休日も返上で仕事をしてきたため、スポーツ、とりわけレヒア・グダニスクへの情熱を満たすのは不可能だったと認めた。「最近はあちこち飛び回っているので、サッカー界のことはあまり追えていない」という。「だがついていけるように頑張るよ。私は勝利が好きだ。大会の組織運営の面でも、実際の試合でも負けたくはない」
さらに、「開催国は有利なことが多い」と続けたワレサ氏は、FIFAワールドカップで2度、3位に入賞した1970年代のポーランドの黄金世代について熱く語った。「(カジミエジュ・)ゴルスキ監督の下で見せた、グジェゴジュ・ラトー、(ウオジミエジュ・)ルバンスキ、そしてアンジェイ・シャルマフといった選手のスピードを生かした戦い。ああいうプレーをやってくれるのではないかと思っている」
「わが国には過去に快挙を達成した人たちがいる。彼らが、開催国として恥じない戦いを見せるための人材選びを手助けしてくれるかもしれない」とワレサ氏は語った。ピッチでは何が起こるか分からないが、ワレサ氏が一つだけ確信していることがある。それはUEFA EURO 2012の開催国を務めることで、ポーランドの人々がこの大会を思い出深いものにするため、一致団結するだろうということだ。
( 写真と文の出典先:UEFA.com )
Ballad of Janek Wiśniewski in Man of Iron
~独立自主管理労働組合「連帯」(どくりつじしゅかんりろうどうくみあい「れんたい」、通称:「連帯」、Niezależny Samorządny Związek Zawodowy "Solidarność"、略称:NSZZ "Solidarność")は、ポーランドにおいて労働組合から公然たる反共運動へと発展した組織である。1980年、社会主義国家として初の労働者による自主的かつ全国規模の労働組合として結成。
「連帯」は、ポーランドにおける民主化運動において、主導的な役割を担った。
同労働組合は、自由な組合活動が認められていない中で成立したもので、成立当時、ポーランドの労働組合といえば政府主導の「労働組合中央評議会」であった。ポーランド政府によって一度非合法化されたものの、非合法化された後も活動を続けた。その後、ミハイル・ゴルバチョフによってペレストロイカが始まると、その流れの中でポーランド政府は「連帯」等の勢力との妥協を模索し、「連帯」運動は合法的地位を獲得する。
円卓会議が開催されると、政権維持を模索するポーランド統一労働者党に対し、「連帯」は民主化を求める民衆勢力を背景として強気の姿勢で交渉に臨み、最終的には、民主的手続きによる政権奪取に成功した。
なお、ポーランド出身のローマ教皇であるヨハネ・パウロ2世は、ポーランド政府による「連帯」の非合法化に対して度々憂慮する発言を行っていた上に、「連帯」を事実上支持する発言を行っていた。さらにアメリカのCIAが「連帯」への資金調達を行う際の抜け道として、ヨハネ・パウロ2世の黙認のもとで、ローマ教皇庁の資金管理、運営組織である宗教事業協会が利用されたという報道がなされたこともある。~
( Wikipedia:『独立自主管理労働組合「連帯」』より引用 )
ワレサ『議長』見たら、こういう流れになりました
‘鉄の男’(1981年)のアンジェイ・ワイダ監督も『連帯』運動に参加していたのですなってんで
1980年代に『連帯』議長としての来日時
新幹線車内でだったか、修学旅行の中坊どもとフザけるご陽気なおっさんの一面を見せたとか
小さな村に生まれ育ち、高校卒業後グダニスク造船所(旧レーニン造船所)の電気技師に
大学出の頭デッカチな指導者とは人柄からして違うようで
旧東ベルリン市民の書いた本によれば
共産圏市民は、チャンピオンズカップやUEFAカップのホームゲームが待ち遠しかったそう
対戦組み合わせ次第ながら西側の有名チームやスター選手が観られますからね
著者の息子は、西ドイツ代表&バイエルン・ミュンヘンのカールハインツ・ルンメニゲのファン
学校の授業中に断言したため、12歳で人生負け組に入ったそうですが…
スター様コッソリ応援にしても、おらが町のチームでも、サッカーが庶民の楽しみだったのでしょう
ワレサ少年~青年も、労働から解放された週末には?
「私は勝利が好きだ。大会の組織運営の面でも、実際の試合でも負けたくはない」
その情熱あれば、サッカーへの愛を取り戻せまっせ
というか…KSレヒア・グダニスクって、情熱薄れさせるほど弱いのか???

