またまた自由研究シリーズ

『小5冬休みに発電機の自作に挑戦』


同級生のS君に自由研究の共同制作として「小学館学習シリーズ・電気」の中で紹介された発電機の絵をみせられ

「これを作らないか?」

と提案されました。



その絵に描かれているのは透明な直径30cmほどの円柱の中にコイルが一つ置かれていて、上からU字磁石が下向きに取り付けられています。


《多分こんなのだった》




磁石のN極とS極がちょうどコイルを挟む位置にあり上から繋がったハンドルでクルクル回る様になっています。

そしてコイルから伸びたニクロウム線の先には豆電球。



5男子2人は興奮しました。

「こんな簡単に電気がつくれるんだ!」

と。



2人で相談した結果、


「仕組みは簡単、部品も手に入るしコイルも自作出来そうだ。

ただ人手がたりないかも。もう1人いたらより確実だし何より1人分の費用が安くなるじゃないか?」


と言う事で僕が部品の制作に取りかかり、S君がもう1人スカウトして来るという役割分担になりました。



僕がコイルを制作中にY君が仲間に加わり、3人で泊まり込みの合宿()をしてまで発電機を作り上げました。



が、いざハンドルをいくら回しても豆電球は点灯しません。



何度も分解しあらゆる部品をチェックしましたが何処にも問題は見当たりません。


頭をかかえる僕とK君。



そのとき「小学館学習シリーズ・電気」を隅から隅まで確認していたYが言いました。


「あれっ、この整流器って何だ?」


「えっナニ、何のこと?」


「ほらここに小さく書いてあるじゃん」



改めて図を良く見てみると円柱形のエナメル線が出てくるところに何やら部品が付いていて、小さく「整流器」とだけ書いてありました。


我々3人は首を捻ります、「整流器」なるものが何のことかサッパリわからない

今から30年以上も前の話、ネットでググることも出来ません。



とにかく町中の電気屋をまわってお店の人に聞く事にしました。



ちなみにこの時始業式まであと2日。

僕たち3人は必死になって整流器をさがしました。



その結果わかったことは

『大抵の家電には整流器なる物が付いてはいるものの、町の電器店では単独で扱う事は無い』

という事実でした。



もうお手上げです。

冬休み全てをこの発電機に費やし、お年玉も注ぎ込み、人生初の徹夜もしました。


が、この残酷な結果。

人生甘くないと思い知らされました。



自由研究の発表は作り上げた発電機(になるはずだった物)とその仕組みをかいた模造紙で乗り切りました。



担任の先生は「時間が掛かっても良いから諦めずに最後まで作り上げてほしい」と言ってくれましたが、僕ら3人はこの先の困難を考えるだけでゲンナリしてしまい、誰も「続きをやろう」といいだすヤツはいませんでした。



ちなみに今改めて先程の図を見て思うことは

「これではちょっと無理だな」と。


本来はコイルの中に棒磁石を出し入れしないと電流は発生しません。


こんな感じ




かなり昔のものなので、いい加減になっていたんですね。


なので

あの時整流器があっても結局無理だったというわけです。



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