私の足として活躍中の愛自転車「石橋さんⅡ」が捕まったのは、
つい一週間ほど前のことである。
石橋さんⅡは、今まで様々な困難に巻き込まれながらも、
【参考資料】
難問難題をなんとか掻い潜り、未だ私の旅のお供である。
キノに対する、モトラド、
シズに対する、陸、
プリンに対する、カラメルである。
石橋さんⅡはカラオケオールに伴い、サンドラッグ前に停めてきたのだが、
朝マックをしてもっちゃん先輩と帰ってきた時には、
その漆黒のタイヤをものの見事に鎖で繋がれていた。
その変わり果てた姿に、私はその場に泣き崩れた。
もっちゃん先輩に協力していただいて、
なんとかアパートに石橋さんⅡを持って帰ったわけだが、
その鎖をどうやって切ればいいのかわからない。
おじいちゃんから貰った7つ道具の内の一つであるペンチを用いてさえ、
この悪魔の鎖は解けなかったのであった。
そうして、そのまま一週間が過ぎた。
私は石橋さんⅡのことも忘れて、
意気揚揚と平沢さんの曲を聴きながら学校に通っていたのであった。
私「やっぱ師匠はいいな~。」
そんなとき、ふと、背後に気配を感じた。
石橋さんⅡが、鎖で拘束されたまま、こちらをじっと窺っていた。
そろそろ石橋さんⅡを自由にしてあげないとな・・・。
そう思い、大家さんに連絡して、鎖をはずしてもらおうと企んだ。
私「カクカクシカジカなんですよ~」
大家さんA「そうですか~。わかりました。ちょっとサンドラックさんに電話してきますぅ~」
私「え、ちょ・・・?」
そのまま大家さん、どこかへ消える。
そのあと再び連絡が。
大家さんA「あのね、サンドラックさんは知らないねんて。
奈良市か警察が知ってる言うてたから、交番行って訊いてきたんですー。
そしたら、『自転車に鎖つけることありません』言うとってねー。
奈良市の方にも電話してくれはったんやけど、奈良市はしてない言うてんねん。」
と・・・いうことは・・・
石橋さんⅡ、私がいない間に知らない人に拘束プレイを受けたらしい。
その後、大家さんBの尽力により、
無事、石橋さんⅡは解放されました。
一週間ぶりの解放でした。
号外出ました。
できたら押してー