数学の授業が、日本語に聞こえなかったこと、ある?
私はあった。
しかも、理数科に入ったばかりの高1で。
入学までに教科書50ページまでやっておくよう課題が出されていて。
そのとき因数分解というのが何をしたいのか分からなかった。
公式は使えるけど、応用できない。目的が分かっていないから、方針が立てられない。
後から考えたら、なんでこれが分からなかったんだろう?って思うけど、当時はさっぱり分からなかった。
でも授業が始まったら、そこまでマスターしている前提で進んでいく。
だから全部わからない。日本語しゃべってるの?ってくらい分からない。
「わからない」ってこういうことかー…って思った。
小テストのたびに点数が届かない。
追試。
追追試。
追追追試。
気づいたらみんな合格して、どんどん周りの人がいなくなっていく。
これはヤバい、このままじゃ留年すると思って、分からないけど解きまくった。
解説読んで、なぜそうするのかは分からないけとその通りやってみた。何度も何度も解いた。
…続けていったら、あるとき突然、意味が繋がった。急になんか分かった。…これがGrokkingっていうやつか。
一度感覚が掴めたら、その後は普通に理解できるようになって、そこから急激に楽になった。
1学期の期末テストでは学年2位。復活。
正直に言うと、あの追試漬けのときは
悔しくて、恥ずかしくて、
見られたくなかった。
「大丈夫」なんて言われても、
たぶん受け取れなかったと思う。
でも、今なら分かる。
あれは、「できない」っていうより、なんていうか、
まだ全体が見えていなくて、繋がっていなかっただけ。
あのときの自分に、今ならこう言うと思う。
それだけ惨めな気持ちになりながらも、よく諦めずに持ちこたえたね。
丸暗記はダメ、理解が大事っていう。それは、本当にそう。
でも──今の自分が読んでも考えても分からないなら、
わからないままで一旦、型として覚えるのは有りだと思う。
そこで覚えるしかない自分を責めないでほしい。
それでも、ちゃんと前に進んでいるから。
ある日、急につながるから。
ただ、理解しようとすること、考えてみることは、手放さないで。
もともと得意だった人も、
ずっと苦手だと思ってた人も、
どっちにも起こること。
大丈夫。
あなたは、まだ途中なだけ。
今わからないのは、よくあること。
それでも続けた人だけが、ある日つながる。
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