数学を教えている現場にたつと、「この子に今答えとか解き方をおしえたほうがいいのだろうか」と思い悩むことがよくあります。かといって、悩んでいるうちに「先生は答えを教えてくれない!」などと言われてしまうことも。。。

 

 あるいは、ちょっと相談した瞬間に「それはこうこう、こういうことだよ。」みたいに言われた時に、感謝を感じつつも不満を覚えたりしないでしょうか。本当はちょっと話を聞いて欲しかっただけなのに。

 

 

 

 

 そういったこと全てに真の回答はないものの、考える足がかりになる本に出会いましたので、要約をシェアします。

 

 

 

 著者はハーバードで組織心理やコンサルなどを研究している有名な心理学者。シャイン経営学といえば、海外ではちょっと有名なんだとか。今回はこの本に書いてある基本原則原則をご紹介。

 

 

 

 まず、キワードとなる、支援とは何かということなんですが、彼は支援を

「協力や協調、それ以外にもあらゆる利他的な行動の基盤となるプロセス。」

 

と定義しております。その上で、支援することの難しさも踏まえつつ7つの原則を生み出しました。

 

 

・原則1

与える側も受け入れる側も用意ができている時、効果的な支援が生じる。

 

ここで用意とは

1関係の中で、どんな価値を主張しても、理解され、受け入れてもらえること

 

2相手が自分を利用したり、打ち明けた情報を自分の不利になるように用いたりしないと思うこと

 

だそう。相手の安心が必要なんですね。言うは易し。

 

 

・原則2

支援関係が公平だとみなされた時、効果的な支援が生まれる

 

支援を求める側は、頼みごとをしているわけで、気まずい思いをしていることを意識することが大切なんだとか。確かに頼みごとは、お金とかを払っていてもきまづいもんですよねぇ。しかし支援者はそこを感じさせずに公平さを表明することが大切なようです。

 

 

・原則3

支援者が適切な支援の役割を果たしている時、支援は効果的に行われる

 

十分に公平さや安心感を感じさせるることができて、このステップ。役割と書いているのですが、シャイン先生は支援者が取るべきタイプを3つに分類しています。この辺は次回にお話します。

 

 

・原則4

あなたの言動の全てが、人間関係を決定づける介入である

 

自分の何気ない言動も相手に影響を与えるから気をつけてねーという原則。例えば、「これはこう解けるよー」みたいな言動も、時には相手のこれまでの努力をないがしろにし兼ねないんですよね。

 

 

・原則5

効果的な支援は純粋な問いかけから

 

この問いかけが本書のキモに成ってきますが、ここも次回で紹介します。ここでは、質問によって相手の本当に求めているニーズを知ろう、と覚えていただければ。

 

 

・原則6

問題を抱えてるオーナーはクライアントである

 

傾聴の姿勢は大切ですが、話に夢中になりすぎるのは危険。自分はアドバイスの立場であることを思い出して問いかけに集中することが大切。

 

 

・原則7

全ての答えを得ることはできない

 

。。。最後にこれです。これは支援を放棄するわけでなく、クライアントと支援者ですら完璧な関係ではないのだというもっと大きい話。その上で、より良い方向を目ざいしましょうという著者の慈愛を感じました。

 

 

 というわけで今回は総論編でした。長くなりましたが、この原則の下に実践のお話もできればと思います。