私はこの4月から、高知に来ました。
今まで、四国の鳴門や香川には縁があったのですが、
高知は初めての土地です。
最初に高知駅の近くを訪れたとき、
駅の近くを散策しました。
温暖な気候
アーケードの商店街
路面電車
過ごしやすそうなイメージを抱きました。
街を歩いたあと、
何か食べようと思い、
ひろめ市場という
食堂の集まりのようなところに行きました。
ひろめ市場の中に入ると、
その風景に、私は驚きました。
ほとんどのお客さんが、
昼間からビールを片手に、
楽しそうにしゃべっていたからです。
しかも、広いオープンスペースで、
合い席をしているのですが、
気を使うわけでもなく、
賑やかにワイワイやっています。
時間がとまったような自由な雰囲気
私は、このとき、フレデリック・パールズのことを思い出しました。
パールズは、ゲシュタルトセラピーを提唱したセラピストです。
彼は、晩年、イスラエルを旅したとき、
海岸沿いで、自由気ままに生活している人たちを見て、
時間が止まっているような光景に共感しました。
パールズもしばらくそこにとどまり、
ゆったりと絵を描いたりして、
過ごしていました。
彼は、イスラエルに住もうかどうか、
真剣に考えたといいます。
私自身、数学の教育や心理学の学びなどに、
やりがいを見出して、努力していたのですが、
少し頑張りすぎていたというか、
高知のゆったりした雰囲気に癒されました。
努力をするだけではなく、
そのような心のゆとりを持つことの
大切さをあらためて感じました。
パールズがイスラエルで感じたことは、
このようなことだったのかなと思います。
パールズは、最終的には、
アメリカのエサレンに住みましたが、
それまでに、真剣に住もうかどうか迷った土地は、
京都 と イスラエル の2つだといいます。
京都では人々の優しさに触れ、
イスラエルでは自由な雰囲気に包まれたからです。
<イスラエルの海岸>
<パールズが禅を体験した京都の大徳寺>
私も、今、京都で活動をしていて、
高知の自由な雰囲気に触れています。
なんだか、パールズとシンクロしたように感じました。
私はこれからも、大学の教育や研究にしっかりと力を入れて、
高知と京都で邁進したいと思いますが、
ゆったりした自由な雰囲気も大切にしたいと思っています。