「もし、何かをしようとして、それを完遂する方法どころかスタートする方法すら思いつかず、情報もなく、ローカルモデルもメンターもいないのなら、それをやっている人々の中に自分を置き、彼らがやっていることはすべてやらないこと。特に全員が同意してやっていることはやらないこと。」

 

私の記事でもたまに取り扱っていますが、私が大好きな言葉です。

 

この言葉を作った人は、表題にもあるアールナイチンゲールです。

 

誰それ?って方もいらっしゃるでしょうが、とってもスゴイ方なんですよ。

成功哲学・自己啓発のパイオニアとも呼ばれる存在です。

 

ちょっと彼の略歴を引用しますね。

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1921年生まれ。アメリカでは「人間開発の神様」としてその名を知られ、イギリスでもエリザベス女王に特別謁見するなど、世界中から大きな信頼を寄せられた。メッセージを吹き込んだ「ストレンジスト・シークレット」が100万枚の売り上げを達成し、ゴールドディスク大賞を受賞したのをはじめ、数々の賞を獲得した。

全米トップの自己啓発プログラム会社「ナイチンゲール・コナント社」の創立者である。ナイチンゲール博士の手で作り上げられたテープ、レコード、プログラム、ビデオが人々の人生にどれほどポジティブな影響を与えたのかを伝える、無数の支持者たちからの手紙がシカゴのナイチンゲール・コナント社の資料室を埋めている。1990年没。

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今、このコーナーを書こうとして、久しぶりにこの本をパラパラとめくったら・・・余計なことは言わずに、引用だけでもいいのかなぁとも思いましたが、でも、それは本を読めば済むことなので、たくさんの「慈愛溢れる、かつ、楽しく人生を送るためにとっても役に立つ言葉」を引用し、私の考えや思いを書きたいと思います。

 

引用だけでもいいかな・・・と思ったのは、この本は、ビジネス書よりもとっても簡単な本だからです。

立場や年齢や業種とは関係なく、「生き方」について書いてあるんですね。

 

聖書と「七つの習慣」を時代に合わせて分かり易くしたようなもので、つまりは万人にとっての必読図書ともいえる名著(世界的にもそう認識されている)なのです。

 

では早速、本文の引用から始めます!

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・・・海に波風ひとつ立たないときには、たとえ離陸速度に達しても、飛行機が水面から離れることができなくなる場合がある。そのとき、パイロットは飛行艇を前後に揺らし、機尾を水面につけて飛び立つ姿勢を作る。こうするとうまく海面から離れることができるのだ。

その姿は、私にとって衰えた伝統から脱していく象徴そのものであった。しかし、過去のしがらみから飛び立てるものはほとんどいない。なぜなら、私たちの多くが、現状を脱出できなかった人々に育てられたからだ。

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これは冒頭の「全員が同意してやっていることはやらないこと」と同じですね。

 

仕事でも人間関係でも趣味でもダイエットでもなんでも、「なんかうまくいかないなぁ」って思うことって何度もありますよね。

例えば仕事で新規顧客を得たいと考えていろいろやってはみるけど、うまくいかない。

人間関係で失敗した時にいろいろ行動に移したけど、火に油を注いでしまう。

 

この”いろいろ”がとっても曲者なんです。

それらはもちろん、私たちが頭の中で考えたことには変わりはないのですが、その考えがどこから生まれたものなのかってとっても大事なんですよ。

 

新規顧客を獲得するために、飛び込み営業をやってみた。

新規顧客を獲得するために、テレアポをしてみた。

新規顧客を獲得するために、手紙を書いてみた。

 

飛び込み、テレアポ、手紙はぜ~んぶ、誰かがやったことを聞いての真似事にすぎません。

要は、「なんか聞いたことがある」程度で、人は行動を起こしてしまっているんです。

 

それって上記の文章を引用するなら明らかに「過去のしがらみ」ですよね。

こうすれば上手くいくはずだ(こうしたら上手くいったことがある)、でしかありません。

 

しかもやっている本人は、そのしがらみに気付くこともなく、そのしがらみ通りに人生を送ってしまっているんです。

正しい答えがどこかにあるという事実を知らず、それを調べようともせず、行動を起こしてしまっているんです。

 

私はこういうこと(正しい答えがどこかにあるという事実)を知らないのは、とっても勿体ないことだなぁって思っています。

だってちょっと調べれば、その方法が載っている本があることも分かりますし、インターネットで無料で理解できることもありますからね。

 

私はこのことを高校時代くらいからなんとな~く分かっており、実行していました。(感覚ではもっと小さいころから分かっていました。)

 

私が高校生の時、北海道大学合格を目標にしていましたが、最初はほとんどの先生が認めてくれませんでした。

理由を聞けば「うちの高校から北海道大学へは行ったことがない」、それだけです。

 

確かにうちの高校は地元の国立大学を目指す人がほとんどであり、北海道大学に合格できる確率は低いと思われるのは仕方ないのかもしれません。

 

でも、うちの学校にいること=北海道大学に合格できない、をどうしても結び付けられなかったんです。

 

とはいえ、うちの学校に在籍している生徒と同じことをやっていては合格できないことくらいは分かります。

 

だから私は、学校の授業をほとんど無視し、通信教育と市販の参考書のみで勉強しました。

みんなが学校のテストで一喜一憂するなか、「当日の試験が勝負なのだから、学校のテストなんて関係ない」と思っていましたしそういう心構えでいました。

 

そのおかげで学校は友達と楽しむところだという意識が芽生えた(逆に言えば勉強するところじゃないと思っていた)ので、私の高校生活はとっても充実して楽しいものとなりました。

 

秋の北海道大学模試ではB判定を取り、そのあたりから先生たちの態度が一変したのも今となっては良い思い出です。

 

最後はセンター試験に失敗し、同志社大学に進学しました。(これも何度も言っていますが、これでもかというほどに勉強した自負があったので1ミリも悔しくなかったです)

 

特別に勉強できるわけでもなかった私が、みんなと同じように学校の方針通りに勉強していたとしたら、模試でB判定は取れなかったでしょうし、同志社にだって合格できなかったでしょう。

みんなと全く違う勉強をしたからこそ、この結果が出たのだと思います。

 

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人間は、考えてみれば池や湖のようなものだ。たえず水が流れ出したり流れ込んだりしていなければ、すぐによどんでしまう。

さもなければ健康で、清潔で、実りのある人生を送ることはできないのである。もしせきとめられてしまったら、いつまでも息苦しい生活を繰り返すばかりである。

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どうやったらこんな美しい言葉を書けるのでしょうね。

 

私は何かに悩んだとき、もっと良くしたいと考えたとき、いつもこのようなことを考えています。

自分の中の既成概念や思い込み(よどんな水)を流し、新しい知識や情報を入れることを気にかけています。

 

だってそうじゃないと健康で、清潔で、実りのある人生を送れないとナイチンゲール大先生も仰っていますから。

 

この人の本の素晴らしいのは、成功=大富豪になることとはしていないことです。

”健康”で”清潔”で”実りのある人生”こそが、成功なんですよ。

 

だから私は教育をテーマに記事を書くときも学歴至上主義の立場はとりませんし、お金をテーマにする時も儲け話のような話は一切しません。

 

だってそんな話したって、”健康”で”清潔”で”実りのある人生”とは一切関係ありませんからね。

 

それに自分の中の既成概念なんて、それはもう数え切れないほどにあることは自分でもわかっています。

それらを意識的に壊し、正しい考え方を取り入れることによって、日々のストレスの量も激減すると思うんですよね。

 

私はこの記事では、みんなと同じことをすることを避けることでストレスを減らし幸せ多く生きるヒントを伝えようとしています。

でもこれは、これを読んで下さっているあなただけに書いているのではありません。

 

自分に向けても書いているのです。

 

「既成概念は取り外そう」、「ストレスを減らして楽しく生きよう」、という自分自身へのメッセージでもあるんです。

 

それと同時に、私が今まで経験してきたことや今やっていることが、あなたのストレス減少とハッピー増大に繋がれば、これ以上の幸せはないなぁと思うのです。