子どもの権利を守りたい | Teacher Kuroda 奮闘記 【La C Lo】

Teacher Kuroda 奮闘記 【La C Lo】

愛知県日進市で、小中学生に数学&総合学習を行う「数学コーチングⓇ」、自己探求を行う「対話と探求」、様々な世代を対象に子育て、キャリア教育などを行う「La C Lo サポート」。
共育共創家の黒田忠晃が、日々の出来事、教育に対する想いなどを綴っていきます。

日進市には

「日進市未来をつくる子ども条例」

があります。

 

しかし、

多くの方に知られていないことが現状です。

 

これは、

当時の子どもと大人がワークショップを通じて

創っていたものと聞いています。

当事者である子どもの声が条例にそのまま反映されているのも

貴重なものだと思います。

 

この条例を

大人も子どもも知らないことで

日常の中で権利条例違反をしていることは

多々あるのです。

 

本当に大事だと思っていて、

これを広く周知することが第一歩で、

しっかり守るように

大人が学ぶ必要があります。

 

ここでいう大人は、

保護者だけではなく、

学校、地域も行政も含まれます。

要するに子どもを取り巻く大人全員です。

 

共通の責務として、第15条1項には次のように書かれています。

「大人は、子どもの権利について理解し、その保障のために、第3条に定める基本的考え方に基づき、

子どもに必要な支援を行わなければなりません。」

 

第3条は、

(基本的考え方)

第3条 この条例により子どもの権利を保障し、子どもにやさしいまちづくりを進めることは、次の考え方に基づきます。

(1)子どもの幸せや子どもにとって一番よいことを第一に考えます。

(2)子どもの年齢や成長に配慮します。

(3)子どもと大人の信頼関係を基本に、地域全体で取り組みます。

(4)子ども自身の意思や力を大切にします。

 

今、子どもたちが声を上げて、

「条例ジャーズ」というチームを立ち上げて、積極的に動いていたり、

La C Loのキャリアマインドアップクラスの子どもたちでもPJが動き始めました。

僕としては、子どもたちを支援することが地域の大人としての責務として

サポートしたいし、

大人側も負けていられないので、

あの手この手で仕掛けをしていかないといけないと思っています。

 

長年教育に携わってきて、

この権利が侵害されて、

子どもが苦しんでいる姿、目の前で泣く姿を

たくさん見てきました。

ほぼほぼ例外なく、

親が学歴、成績などの

「こうあるべき論」に固執し、

子どもに親の課題を押しつけていることから

起こります。

こういったことがあるたびに、胸が締め付けられる想いですし、

怒りの気持ちが沸き起こってきます。

助けられなかったこともたくさんあって、

自分の無力さに申し訳ない気持ちになることも多々ありました。

 

また、大人のパワハラ、セクハラもたくさん見てきましたし、

僕自身も被害にあうことがありました。

そして、泣き寝入りしてきたことも多々ありました。

 

弱者は諦めざるを得ない状況に陥ることが

ほぼほぼなのだと思います。

子どもならなおさらのこと。

 

だからこそ、

子ども自身に何かがあったときに、

いつでも相談できる場でありたいし、

いつでも相談できるようにするために、

普段からリラックスできる場を創りたいと

日々心がけています。

そして、

大人も学ぶ場や、相談できる場を通じて、

視点を広げるきっかけを創ったり、

親の育ちの重要性を発信するために、

NPO法人親育ネットワークを立ち上げたりしてきました。

 

僕自身の子どもはいません。

第三者の大人としてではありますが、

親のような気持ちで子どもたちと接しています。

だから目の前の子ども達を信じますし、大切にします。

 

離婚したときに、何人かの保護者の方から

「自身の子どもだと思って、これからもうちの子をよろしくお願いします。」

と励まして頂けたことは、本当に心が救われることでありましたし、

本当に大切にしたいマインドになりました。

 

方々から聞こえてくる、子どもたちの悲痛な声。

声になっていなくても子どもたちのSOSは様々な部分に現れます。

そこに寄り添いながら、どうしたら救済できるだろうか。

 

今すぐにでも助けてあげたいことも多々あります。

専門家チームがいるなぁ。