どちらにもなってしまう | Teacher Kuroda 奮闘記 【La C Lo】

Teacher Kuroda 奮闘記 【La C Lo】

愛知県日進市で、小中学生に数学&総合学習を行う「数学コーチングⓇ」、自己探求を行う「対話と探求」、様々な世代を対象に子育て、キャリア教育などを行う「La C Lo サポート」。
共育共創家の黒田忠晃が、日々の出来事、教育に対する想いなどを綴っていきます。

愛知サマーセミナーで行われた
尾木ママこと尾木直樹先生のご講演。

現役のいじめを経験した女子高生を交えた
パネルディスカッション形式で行われました。

3つのテーマで、高校生の生の声と尾木先生による現状や対応策
などのお話がありました。

当日、30分前に会場に着きましたが、大行列!!
名古屋の事件もあった後とあって、関心の高さがうかがえます。
何とか座ることができましたが、立ち見が出るほど。
100名ほどの方は入れず、お断りしたぐらいだったそうです。

中日新聞、JNNなどの報道機関もはいっており、
翌日の中日新聞には、結構大きく取り上げられていました。

さて、最初のテーマは「いじめの現状」について。

ある調査によるといじめられた経験があると回答した人は90%を超え、
いじめた経験がある人も80%を超えているいうことで、
状況によって、どちらにもなりうるということがありました。
実際、舞台に上がっていた高校生達も、どちらの経験もあるということを
お話ししていました。

ピアプレッシャーという「仲間からの圧力」がかかることはよく言われます。

同じ仲間のなかで、いじめられている子をかばうと、
自分がいじめられるのではないかというプレッシャーがかかり、
いじめたくなくても、そういう行動をとってしまう。

女の子だと小5ぐらいから強く出てくるようです。
男の子は発達が遅いため、自我が芽生える思春期中1・2に重なり、
特に中2の6月は気をつけなければいけないということでした。

今回の名古屋での悲しい事件。まさに気をつけなければいけない時期でした。
彼の遺書が新聞にも載っていましたが、文面から心優しい子だったと思われ、
こういう子が、命を落としてしまうと尾木先生はおっしゃっていました。

では、どういったところでいじめが起こるか。
80%は学校で、そのうち50%は教室で。
つまり、同じグループ内の密接な関係で発生するわけです。
たとえそれが少人数のグループであってもだそうです。

こういったことは、企業でもよくありますね。
僕自身も嫌がらせをうけたことがあります。

大人の社会にも、子どもの社会にもはびこるいじめ。
どうしてこういったことが発生してしまうのでしょうか?
それが2番目のテーマでした。

続きはまた。