2007年から復活した、全国学力テスト。
ここ3年は、全小中学校の3割を抽出する方式になっていますが、学校が希望すれば受験は可能で、参加率はついに8割を超えたようです。100%実施の都道府県も21県と8県も増えました。
ただ、愛知県は、27・8%と最も低い数値。
都道府県ごとでいろいろとらえ方があるようです。
応用をみるB問題にいい問題が並んでいて、、授業で取り上げることで学力向上に活用できるという考え方もあれば、愛知県のように、独自でテストを実施しているので不要という考え方もあったり。
そもそも復活したのは、経済協力開発機構 (OECD) による 国際的な生徒の学習到達度調査(PISA)の日本の順位が徐々にさがり、2006年に5本の指に入る科目がなくなってしまったから。
で、結果、ゆとりがNGで、教科書が改訂になっていったわけです。
PISAのテストは、「知識や技能を、実生活の様々な場面で直面する課題にどの程度活用できるかどうかを評価」するもので、全国学力テストでも先に出てきたB問題がこれを意識したものになっています。
学んだことをどう活用するかは、あまり学校教育では行われないかもしれません。テストで評価され、受験でもいわゆるテストで評価される。子どもたちもそれに慣れているので、暗記に頼る部分が大きい。
どう活用するかを知るには、新聞などを使った授業(NIE)だったり、仕事との関わりを見せていくキャリア教育は有効なんでしょう。
何のために勉強をするのか。
将来重要だからといいますが、だからテストで点を取ってねというのは短絡的。
自分の夢や目標を実現する仕事において、社会を知っていく上で、学びがどう活かされていくのかを知っていくことが大切で、そこがはっきりしたら、今の学びで何をしなければ分かってくるのではないでしょうか。