三角形の辺の大小関係(成立条件)❶数学的思考に目覚める会話5-9
数学的思考に目覚める会話5-9三角形の辺の大小関係(成立条件)❶こんにちは。ヨッシーです。私は長年数学教師をしておりました。現在はフィリピンで日本語を教えております。中学校のとき、三平方の定理を習いました。この定理にはいろいろな証明があります。これに驚きました。結果は一つでも考え方は無数にある。自由に考えてよいのだ。数学的思考の魅力に触れた瞬間でした。三平方の定理(ピタゴラスの定理)は直角三角形の定理です。どうして直角なのか。直角でない場合はどうなるのか。疑問は無限に広がります。自由に考えてよいのです。図形の距離の問題は、三平方の定理(距離の公式)に由来します。このシリーズは距離について考察します。目には見えにくいが世界の背景にあるのが数学です。最先端の人工知能もその背景は数学なのです。数学の世界はとても美しくあります。美しいモノは、なぜか役にも立つようです。数学の魅力がわかれば世界が変わって見えるでしょう。あなたもそのような数学の魅力に触れてみませんか。数学的思考は公式を覚えるモノではありません。公式を導き出す思考です。数学的思考に目覚めた人々が未来の世界を創造していきます。【今回の課題】三角形の辺の大小関係❶登場人物はヨッシー先生(Y先生)、努力家のM君、直観のするどいH君、冷静なSさん。この3人とヨッシー先生の会話で構成されています。ヨッシー先生「みなさん、こんにちは」M「今回は何ですか」ヨッシー先生「今回は三角形の辺の大小関係のお話です」1M「三角形の辺の成立条件とは何ですか」H「三辺の長さa,b,cは何でもいいわけではありません」M「どういうことですか」H「場合によっては、三角形の辺にならないと言うことです」三角形の辺にならない場合を見てみます。2M「確かに、二つの場合は三角形になりませんね」H「頂点Aが結ばれないないわけです」ヨッシー先生「今回は三角形の辺の大小について 厳密に考えてみます」ヨッシー先生「図1で考えてみます」3H「図1は点Aから対辺に下ろした垂線の 交点Hが辺BC上にあるときです」M「直角三角形が二つ出来るわけですね」H「c,bは直角三角形の斜辺なので、a1,a2より長い」M「それでc+b>aとなるわけですね」ヨッシー先生「これ十分な十分な証明ではありませんね」M「どういうことですか」H「図1のようにならない場合があるからです。図2です」4M「図2は垂線の交点Hが辺BCの外(外分点)のとき」H「当然、証明も変わります」S「図形の証明には注意が必要ですね」5H「いずれにしても2辺の和は他の一辺より大」M「これが三角形の辺の成立条件ですか」H「2辺の和だけでは三角形の辺にならない場合があります」S「最初の図の2番目の場合、辺の差ですね」M「辺の差についてはどう考えますか」ヨッシー先生「2辺の和の関係は他の2辺でも成り立ちます」H「a+b>c、a+c>b、b+c>aが成り立つ」M「辺aについては、a>c-b、a>b-c」S「これはaがbとcの差より大ですね」6「三角形において2辺の和は他の1辺より大」次回はこの関係からわかることを調べてみましょう。