旋律と伴奏が
こんなにちがうと
きっと
カラオケは歌えないかも
歌わないけど
Claude François - Savoir ne rien savoir
どうすれば何も知らないでいられるのか
真夜中に 彼女は静かに肘掛椅子に座っている
私は知っている 彼女が自分の手を見つめて あの男のことを想っていることを
私が遠く、ここから遠く、別の国に居ればいいと 彼女が思っていることも
もう長い間 私がすでに分かっていることを その男に伝えたい
でも 私は怖い 彼女が待っているのは まさにそれかも知れない
そして 同時に彼女が別れ話を切り出すこと
私は凍りつき 何も言えない
自分の暗い場所で その男が行き過ぎるのを待っている
何も知らずにいることができたらよかったけれど
もう一度信じているふりをして
人生の半分は終わってしまった
何も知らずにいることが必要なんだ
どんなことも知らないと心を裏切って
みんなに まだ望みがあると思わせている
この時間に どうすれば勝つことができるか教えてほしい
私には、これ以上あなたを驚かす方法も力もないことを知っている
男に話す方法は選ばない
愛が大きければ 何も考えずに他を好きになる相手に苦しめられることを
どこかで また別の男に 彼女がそういう女だと思い知らされることを
どうすれば新しい男を忘れられるのか
時間そのものに苦しめられることを
美しい花も夜明けも褪せてしまうことを
あたかも何もないかのように 旅行するべきだった?
ホテル 海岸
誰かこの苦しみを知っているのだろうか?
何も知らずにいることができたらよかったけれど
もう一度信じているふりをして
人生の半分は終わってしまった
何も知らずにいることが必要なんだ
どんなことも知らないと心を裏切って
みんなに まだ望みがあると思わせている
この時間に どうすれば勝つことができるか教えてほしい
疲れているひと(自分を含む)のために
ねことドミノ