悲しい歌手のように | En Hommage à Claude François

En Hommage à Claude François

内向的なのに野心家で、神経質で完璧主義者なのに生き方が下手。優しさに満ちているのに激情を秘めて孤独。嘘つきなのに愛らしい。「芸人」と「詩人」の二面性の中で揺れながら進むあなたに、わたしの心臓は共振し、初めて見たときからもうずっと震えが止まらない。

世界コロナ禍の中の 

ファンチューブ 

 

写真で構成されると 

切なさが倍になる 

すべて 

クロードの遺影になる 

 

演技をしながら歌うクロードを観るよりずっと 

悲しい 

 

Claude François. Le Chanteur Malheureux .

 

 

悲しい歌手のように

あなたは また現れてくれるのだろうか
でもあなたは きっと上の空
眠りに落ちるときに 愛しあってくれるのだろうか
どうであれ
あなたを大事にしていた わたしは何も変わらない 

そして あなたの髪に触れることができるだろうか
あなたは 火遊びを始めているのだろうか
わたしに言わせた言葉を彼に言わせたいなら
全部そうであれば
わたしが考えている間に あなたはわたしを忘れてしまう

悲しい歌手のように
だれか もう少し聴いてと願う
悲しい歌手のように
誰からももう好かれない
そこにあなたがいなくても
あなたのためにもう一度歌おう
そして あなたは聴いてくれるかどうか分からない

またあなたに会うことがあるのだろうか
あなたは覚えていてくれるだろうか
わたしたちは ただの友だちになれるのだろうか
全部そうなっても
あなたを愛したわたしを あなたは忘れてしまうはず

悲しい歌手のように
だれか もう少し聴いてと願う
悲しい歌手のように
誰からももう好かれない
そこにあなたがいなくても
あなたのためにもう一度歌おう
そして あなたは聴いてくれるかどうか分からない