ついに | En Hommage à Claude François

En Hommage à Claude François

内向的なのに野心家で、神経質で完璧主義者なのに生き方が下手。優しさに満ちているのに激情を秘めて孤独。嘘つきなのに愛らしい。「芸人」と「詩人」の二面性の中で揺れながら進むあなたに、わたしの心臓は共振し、初めて見たときからもうずっと震えが止まらない。

1月カレンダーの歌 

カレンダーに載せた詩を 入れていこうと考えていたのに忘れていた。

Enfin




ついに

やっと
私は生きるために人々に眼をうつす
もう閉じこもらない
ひとりぼっちでいることを怖れない

ついに
今朝 レコードを聴いた
自分が生きていると感じた
そして、空っぽの家の中で、悲しみにくれながらもうあなたを探さない。

私が生きたこの数か月、
シャッターを半分も開けられずにいて
あわれな男のように這いつくばって
君なしでどう呼吸をすればいいかも分からなかった
そして、突然元気になったんだ

そうついに
私は外の少女をみつける
新しいともだちに出会う
自分を信じるんだ

そうついに私は微笑んでいる
言いたいことばを見つける
私は君の心の陰だった
やっと自分自身になれたんだ

自分の傷をよく見るために 壁にあなたを映していた
でも今夜、その部屋の扉を閉めて
外で自分の人生を生きていくために ここから離れるんだ
そして、突然元気になった

そうついに私は外の少女をみつける
新しいともだちに出会う
きっと彼らにあなたのことを話すと思う

そうついに私は微笑んでいる
しかし、あなたを思い出させるものをいつも感じる

ああついに私は外の少女をみつける
新しいともだちに出会う
きっと彼らにあなたのことを話せるんだ


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