岸田首相となかまたちにとって、株主って強欲で、それはもう悪い人に映るのでしょうね。あいつら事業ポートフォリオ改革だの、株主還元強化しろだの、うるさいんですよ。だから従業員にも分配できないし、取引先にも無茶な要求しているんです。俺たち、長期的視点に立った経営したいのに強欲な株主が邪魔するんです、助けて、岸田首相!!
でも、その上場企業に色々と物申す株主って一体誰なのか?その大半は機関投資家なんですよね。外人も含めて。じゃあ、機関投資家って何なのか?私達の年金や将来に向けた貯蓄の為の金融商品(投資信託など)なのですよ。あ、ちなみに外人のお金も元を辿ると日本の年金のお金だったりします。そう、株主価値の向上って、私達の老後の蓄えのためにやっているようなものなんですよね、これが。
そもそもガバナンス改革とか、企業価値の最大化、株主還元の強化、といった当たり前のことをやり始めたのは本当にここ10年くらいの話。一方で、取引先である下請けいじめやパワハラ、労働分配率の低下って、むしろそれ以前の、どちらかというと古い昭和や平成時代に醸成された文化なんです。東芝とか、パワハラ電機もそうですよね。
株主でもないサラリーマン上がりの経営陣が、俺たち長期の経営するから口出すな、四半期開示もやめるぜ、となった時、じゃあ一体、誰が彼らを監視できるのか。やりたい放題、無責任経営、謎の企業文化に先祖返りするのが目にみえるようです。従業員も取引先も、彼らに物など言えません。株主以外に誰が彼らを監視できると言うのか。あ、もちろんMBOや何かで上場をやめたらご自由にして下さって結構ですけどね。