コヨーテの咆哮 ー後編ー | NY 新聞社社長の摩天楼★日記

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ー ※ 昨日からの続きになります ー

 

 

 

 

あのさ。 最大の疑問なんだけど、、、、SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)を持ってるわけだよね。

 

ホセ「もちろん」

 

エディ「ないと給料もらえないよ」

 

だよな。 この国でキャッシュでの給与受け取りは基本、違法だし、SSNを持ってないと給与はもらえない。 、、でもどうやって? ふたりは違法移民なわけだよね。 合法的には取得できない。

 

ホセ・エディ 「(同時に)買うんだよ(きっぱり)」

 

買えるの?

 

ホセ・エディ 「(同時に)うん(あっさり)」

 

どこで?

 

ホセ 「うーーんん、、、できたら、それも言いたくないんだよ、申し訳ない。 でも、LAのあるエリアに行けば、普通に売ってるよ」

 

エディ 「そこに行けば、裏道に行かなくても、暗号を言わなくても、駅を降りて、街を歩いてると(裏業者が)普通に話しかけてくる。 フェイクSSNいらないか?って」

 

フェイクSSN(笑)言っちゃってるのね。 いくら?

 

ホセ・エディ「(同時に)20ドル!(きっぱり)」

 

2000えん!? 2千円で買えちゃうの? マイナンバー(笑)アメリカってスゴいな。 あと、もうひとつの最大の疑問。 どうやってキャッシュ化する? あと、どうやって国に送金する? フェイクSSNをゲットして給料をもらえたとして、銀行口座は作れないわけだよね。

 

エディ 「チェック(小切手)だよ。 銀行口座は作れないから、check-cashingという小切手を現金にしてくれる場所に持っていく。 手数料はちょい高めだけど、そこで現金にしてくれる」

 

ホセ 「で、その一部をmoney order(これも小切手みたいなもの)にして母国に送る」

 

違法だろ、それ。

 

ホセ 「オレたち自身が不法移民だよ(笑)」

 

そうだった(笑) 仕事はどうやって見つけた?

 

エディ 「まず、こいつに(ホセを指差し)紹介してもらった」

 

ホセ 「みんなだいたい紹介だよ。 まず、みんな英語がまったくしゃべれないからね。 皿洗いからスタートする。 それなら英語は必要ない」

 

どうやって、紹介してもらうの?

 

ホセ 「親戚だから、彼は」

 

え? ふたりは親戚なの?

 

エディ 「嫁の従兄弟の奥さんの弟だよ、ホセは」

 

日本だと他人だよ、それ。

 

ホセ 「ま、こっちで初めて会ったんだけどね。 親戚だから助けないと」

 

同胞の強みだね。

 

ホセ 「一緒に住んでるしね」

 

二人暮らし?

 

ホセ・ロドリゲス 「(同時に)6人(きっぱり)」

 

聞いたことがあるけど、大人数でワンルームに住むんだろ。 節約のために。

 

エディ 「そんなわけないだろ!(笑)」

 

ホセ 「おいおい、バカにするなよ(笑)部屋は2つ」

 

変わんないだろ(笑)2つなんだ、6人で。

 

ホセ 「まずは、返済と送金。 そのためにはレントに金はかけれない。 それに、国に比べれば、LA(のアパートメントは)どこも綺麗だからね」

 

住所はどこ?

 

ホセ「◯◯◯◯(※LAでも危険といわれているエリア名)」

 

危なくないの、そこ? 日本人は住めないって聞いたけど。

 

ホセ 「全然。 国に比べれば、天国だよ」

 

エディ 「ホセはこっちで家庭もあるしね(ニヤニヤ)」

 

、、、、? 家族は国だろ。

 

ホセ 「、、、(エディをにらみつつ)国にもいる(バツ悪そうに)」

 

で、こっちにもいる(笑)

 

エディ 「◯◯サン(店長)には内緒だぞ(ニヤニヤ)」

 

ホセ 「でも、国への送金は毎月欠かしたことない!(胸を張って)」

 

開き直ってる(笑) ちなみに、こっちの家庭は子供何人?

 

エディ 「ふたり」

 

ホセ 「おまえが答えるな!」

 

20代で、7人の子供とふたりの奥さんを養わなきゃいけない。 大変だな。

 

ホセ 「だから、仕事があればなんだってやるよ」

 

その前に、国の奥さんにバレたら?

 

ホセ 「もうバレてる。 でも、送金さえしてりゃ文句はないみたい」

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか。 彼らのたくましさは、今の日本人にとってみれば、映画の中の世界。

 

冒頭、彼らがいるからこそ、アメリカという国が成り立っている、という話をしましたが、彼らにとってもまた、アメリカは絶対的に必要な場所であるということ。

 

アメリカ人にとって、 彼らが犯罪を犯さない限り、不法でこの国に滞在すること自体は、さして気にならない(気にしない)事実なのかもしれません。

 

日本では考えられないことですが、アメリカという超大国の紛れもないひとつの側面です。

 

 

 

 

※  メルマガ「NY摩天楼便り」バックナンバーより1部抜粋 

 

 

 

 

 

ありがとうございますm(_ _)m

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