競馬調教師と出会った話
これはマッチングアプリ【omiai】で出会った
Fさんとのお話
Fさんのプロフィール
マッチングアプリで出会ったときは
自営業をしているということのみ聞いており
比較的自由がきくため
予定が合わせやすいということもあり
2〜3日メッセージでやり取りした後に
ご飯へ行くことになりました
初デート@駅前のイタリアン
ご飯に行く話になったとき
好きな食べ物があるかと聞かれたので
「イタリアン」と答えると
良さげなお店予約しておくねとだけ連絡があり
ご飯にいく当日までどんなお店かわからず
当たり障りのないシンプルな服装で行くことに
お互い仕事終わりということもあり
お互いが行きやすい駅前で待合せ
その駅は改札口がいくつもある大きな駅で
と、事前に決めていたものの
中央改札口は非常に広く実際に会うまで
5分ほどお互い彷徨っていました
とりあえず電話で「なにが見える?」とか
「こんな服装だよ」と言いながらなんとか合流
待合せだけで体力を使った私たちは
「お腹すいたね」と早々にレストランへ
Fさんが予約してくれていたのは
駅ビルの中にあるイタリアンレストラン
お店の半分が窓になっており
ほぼ全ての席から夜景が見える仕様
私たちが案内された席も夜景が見えて
とても雰囲気の良いお店でした
お互い乾杯酒と適当にアラカルトを注文し
食事を楽しみながらお話
初めはFさんが私の仕事について質問し
簡潔に答えながらお話しているながれで
「そういえばFさんのお仕事って・・・?」
と、質問すると
濁すような回答に
「まさか怪しい仕事?」と怖くなりながらも
と、アバウトなところから聞こうとすると
馬、、、?
お世話、、、?
「馬のお世話」ただけきくと
家畜か何かなのかなと思い
質問すると、Fさんは大笑いしながら
食べない馬を育てる仕事とは?と
ますます疑問が増えた私は
頭の中を「?」でいっぱいにしながら
なになに? どういうこと?
とFさんに尋ねると
まさかの回答にびっくり!
競馬調教師という仕事もそこで初めて知り
知らない世界を
Fさんから沢山教えてもらいました
競馬調教師の世界
Fさんは元々ジョッキーを目指していたらしく
馬に乗る練習を小さい頃から
行っていたようなのですが
ジョッキーになるにも色々条件があり
身体的な問題で条件に当てはまらなかったそう
結局、馬に乗る方ではなく
馬を育てる方にシフトチェンジしたのだとか
そもそもジョッキーになるために
厳しい条件がある事も知りませんでしたし
こうして夢を諦めざるを得ない方もいる
世界であるということを実感しました
競馬調教師のお仕事
改めて、競馬調教師の仕事を聞いていると
調教師となるにも様々な訓練が必要みたいで
調教師になると決めてからは
専門の訓練学校に数ヶ月滞在し
下宿のような形で日々勉強するのだとか
また下宿なので基本的には外出NGで
1週間に1日外出できる日があるようですが
門限は18時とかなり厳しいルールに
当時は気が狂いそうになったとのこと
また、同じく調教師を目指す方は
基本的には30代の方が多く
ある程度社会人経験がある方との共同生活は
とても気をつかう空間だったそうです
また、宿舎は馬小屋と隣合わせで
窓を開けると馬のお尻が見える
なんて光景も当たり前で
窓を開けることさえためらうような
共同生活が数か月続いたそう
訓練学校卒業後は採用試験があり
筆記と面接の2日間に渡る試験
筆記試験は非常に簡単なもので
訓練学校で習ったことが
そのまま出るそうなのですが
その次の面接試験が【難易度MAX】
今は改善されているかもしれないけど
当時は超圧迫面接だったと
Fさんから教えてもらいました
個人面接30分で面接官は5名ほど
その面接を3セット繰り返すそうです
またその面接は何を答えても怒られるそうで
正解の答えを伝えたとしても
「教科書の内容そのままじゃないか」とか
自分で考えて答えたとしても
「訓練学校で何を習ったんだ」とか
とにかく理不尽に怒られる30分で
非常に苦痛な時間だったとのこと
この面接で心が折れる人も多く
実際に3セット繰り返すことが出来なければ
その時点で試験は不合格
同じ訓練学校にいた同級生も
面接で数名離脱していたのだとか
そんな地獄のような面接を乗り越えて
無事Fさんは調教師となりました
調教師としての独立
資格さえ取ってしまえば
独立するのは簡単だそうで
今経営している調教施設を
資格取得と同時に設立し
数名の従業員を雇って
小さな会社のように施設を運営
実際に従業員として働く方は
調教師の試験に合格できなかった人や
これから調教師を目指したいという人
元ジョッキーなど様々ですが
みんな馬が大好きなのだとか
Fさんの施設の従業員も
100%男性ですがみんな愛情深く
年齢層もバラバラだが
毎日楽しく仕事をしているそうです
ここで気になったのは
「収益を得るための仕組み」について
正直お金の話は生々しいですが
それとなくFさんに聞いてみると
普通に教えてくれました
収入について
調教している馬は週末に開催される
競馬に必ず1頭は出場させているそうで
そのレースの中で勝利した数だけ
収益が入っているという仕組みだそう
歩率やレースの掛け率・勝率など
色々な要因が合わさって
その日に入る収入が決まるそうなのですが
この辺りの説明は難しすぎて
全く覚えていません・・・(笑)
ただ、毎週利益が出るため
好調な週もあれば不調な週もあり
リスキーだけど一攫千金も夢ではない
職業なのだと楽しそうに話してくれました
実際にFさんが直近で稼いだ金額も
教えてくれたのですが
と、本当に週によってばらつきがある
職業なのだと実感しました
ただ、Fさんは自身の経営する施設の他に
全国各地に調教している馬がいるそうで
その子たちの収益も併せると
月1,900万ぐらいはアベレージとして
稼ぐことが出来ているとのこと
この1,900万はFさんが自由に使えるお金で
会社自体に入るお金はもう少しあり
従業員の給与や施設運営費は
しっかりと賄えるだけは稼げているそう
その話だけを聞くと
とても夢のある職業だなと思いましたが
ここまで稼げるようになるまでは
やはり苦労したそうですし
安定して稼げるようになったのは
ここ1~2年の話だということで
努力の結晶がようやく形になってきた
と話すFさんはとても輝いていました
夢を追いかける人
結局この日はお食事を済ませて解散
次はFさんの調教している馬が出馬ふる
競馬のレースを見に行こうと約束し
この日は自宅に帰りました
夢を追いかけて頑張っている人や
珍しい職業の人とは
お友達として仲良くなりたい
という気持ちになってしまうため
Fさんとは今でもお友達として
お食事にレースをみに行ったりしながら
Fさんのさらなる夢を応援しています