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今日、プレスサービス(のアカウント)を開いたら、今回の出来事について何千もの質問が来ていました。誤解が広がるのを防ぐために、主な質問に答えたいと思います。

まず最初に、2023年6月23日の正義の行進の理由は何だったのか?
 
民間軍事会社ワグネルは、ロシアで、そしておそらく世界で最も経験豊富で戦闘準備の整った部隊です。士気の高い、臨戦態勢の整った戦闘員たちは、アフリカやアラブ諸国など世界中で、ロシアの国益のために、常にロシアの国益のためだけに膨大な数の任務を遂行してきました。この部隊は最近、ウクライナで素晴らしい成果を収め、想像しうる最も困難な任務をやり遂げました。
 
陰謀と中途半端な決定により、この部隊は2023年7月1日に解体されることになっていました。司令官会議が開かれ、彼らは全ての情報を部下たちに伝えましたが、国防省と契約することに同意する者はいませんでした。

なぜなら、誰もが、現在の状況と特別軍事作戦中の経験から、それによって戦闘効率を完全に失うことになるだろうと完璧に分かっているからです。経験豊かな戦闘員や司令官は引きずり出され、肉挽き器(バフムートのような戦場)に送られ、自分の戦闘能力や戦闘経験を生かすことはできなくなるでしょう。国防省に入ると決めた戦闘員たちはすでに移りましたが、その数はほんの僅か、2%ほどです。
 
私たちは、ワグネルを完全な形で維持するために議論をしました。しかし、彼らは一つも条件を満たしませんでした。私たちは、自分たちが役立てるような別の(国防省ではない)組織に入ることも検討しました。私たちは、彼らがやろうとしていることには断固として反対でした。

同時に、ワグネルの閉鎖に対する私たちの態度を知りながら、私たちを国防省へ移行するという決定は最も不適切なタイミングで下されました。それにもかかわらず、私たちは全ての装備を並べ、必要なものをすべて集めてリストを作成しました。そして、もし決断が下されない場合は、6月30日に車列を組んでロストフへ向かい、公衆の面前で装備を特別軍事作戦の本部に引き渡すつもりでした。
 

攻撃的な姿勢を一切見せていなかったにもかかわらず、私たちはミサイル攻撃を受けました。そして、その直後にヘリコプターが撃ってきました。約33人のワグネルの戦闘員が死亡し、負傷者も出ました。これが、司令官会議で、私たちは直ちに行動すべきとの決断を下す引き金となりました。

 

私は声明を出し、その中でこう言いました「私たちは決して攻撃するつもりはないが、もし彼らが私たちを攻撃したら、私たちを破壊しようとする試みだとみなし、対抗措置をとる」

24時間続いた行進で、車列の1つはロストフへ行き、もう1つの車列はモスクワへ向かいました。私たちは、1日で780キロメートル進みました。地上では1人の兵士も殺されることはありませんでした。残念ながら、私たちは航空機に反撃しなければなりませんでした。しかし、その航空機は爆弾を投下し、ミサイル攻撃を発射してきました。

 

たった1日で、私たちは780キロ進み、モスクワから200キロ余りの地点まで到達しました。この間、ルート上にあった軍事施設はすべて封鎖され、無力化されました。繰り返しますが、地上では誰も殺されることはありませんでした。それは私たちの目標でした。ワグネル戦闘員のうち、数人が負傷し、自らの意志で(ワグネルに)加わった国防省の兵士2人が死亡しました。

 

ワグネル戦闘員でこの行進への参加を強制された者はいませんでした。全員が、最終的な目的をわかっていました。この行進の目的は、ワグネルの解体を阻止し、プロ意識に欠ける行動により特別軍事作戦で甚大な数の過ちを犯した者たちに、責任を負わせることでした。社会はそれを求めていました。

行進の間、私たちを目にした軍人たちは皆、私たちを支持してくれました。私たちは両方面に向かって780キロ進み、モスクワから200キロの地点まで到達しました。私たちは、モスクワから200キロの地点にやってきた最初の攻撃分遣隊が、大砲を配備し、現地の偵察を実施した時に中止しました。その時点で、多くの血が流れるであろうことは明らかでした。そのため、私たちは、自分たちがやろうとしていたデモは十分にできたと判断しました。

 

私たちが方向転換するという決断には、2つの重要な要因がありました。1つ目の要因は、私たちはロシア人の血を流したくなかったということです。2つ目の要因は、私たちが行進をしたのは抗議を示すためであり、政権転覆をするためではなかったということです。

 
この時、アレクサンドル・ルカシェンコが手を差し伸べ、ワグネルが合法的に活動し続けるための解決策を見つけようと申し出てくれました。車列は引き返し、野戦キャンプに戻りました。

注目してもらいたいのは、私たちの正義の行進は、以前から私たちが訴えてきた多くのこと明らかにしたということです。最も深刻な安全保障上の問題が国全体にあるのです。

私たちはルート上にあった全ての軍事拠点と空港を封鎖しました。私たちは24時間で、2022年2月24日にロシア軍部隊が出発した地点からキエフまでと、同地点からウジホロドまでの距離に相当する距離を進みました。つまり、もし特別軍事作戦が始まった2022年2月24日の活動が、ワグネルのように訓練され冷静なモラルを持ち、任務を遂行する準備が整っている部隊によって実行されていたら、特別軍事作戦はおそらく数日で終わっていたでしょう。もちろん、他にも問題はありました。しかし、私たちはロシア軍が持つべき組織のレベルを見せました。
 
6月23~24日に、私たちがロシアの街を通過した時、住民たちはロシアの国旗と、ワグネルのエンブレムや旗を持って歓迎してくれました。私たちが通過した時、彼らは皆、喜んでいました。多くの人が、今でも支援のメッセージを送ってくれます。私たちが中止したことに落胆した人たちもいます。なぜなら、正義の行進で、私たちの存続をかけた戦いに加えて、彼らは、現在私たちの国が抱えている官僚などとの戦いを支持していると考えていたからです。

これが、ロシアのSNSやニュースメディア、海外メディアに対して、誤解を避けるために、私が答えることができる主な質問です。まとめますと、私たちが行進を始めたのは不正行為があったからです。行進の道中、私たちは地上では、1人の兵士も殺しませんでした。

24時間で、私たちはモスクワまで200キロの地点まで行き、ロストフ市に入り、完全に私たちの統制下に置きました。住民たちは私たちを見て喜んでいました。
 
私たちは、2022年2月24日がどうあるべきだったかというマスタークラスを提示しました。私たちは、現政権と合法的に選挙で選ばれた政府の転覆が目的だったのではありません。私たちが何度も言っているようにです。私たちが方向転換したのは、ロシア兵士の血が流れるのを避けるためでした。

 

 

    

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