おおヒバリ! ~ 感情教育 | またしちのブログ

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幕末史などつれづれに…

1977年というから、もう45年も前になりますか、『おおヒバリ!』という学園ドラマがありました。

 

 

話の内容はもうほとんど覚えていませんが、面白かったという記憶はあります。かろうじて覚えていることは、学長役の葦原邦子さんが、番組タイトルでもある「おおヒバリ」(「♪おおヒバリ 軽(かろ)くまた~」って歌ですね。たぶん戦前の学童唱歌だと思います) を歌うシーンがあって、葦原邦子さんといえば『ケンちゃんシリーズ』のおばあちゃん役の印象しかなかったので、こんなに歌が上手い人なんだと驚いたら、母が「そりゃ、タカラヅカ出身だから」と教えてくれたこと。

 

 

それから山田隆夫さん(ずうとるびの前?)が学生役で出ていたんですが、具体的にどうだったかは覚えていないものの、すごくいい役だったこと。・・・ぐらいかな。

 

 

主演は北大路欣也さん。そういえば、僕はこのドラマで北大路欣也さんを知ったんじゃなかったかと思います。他には古谷一行さん、島田陽子さん、桜木健一さん他、当時の人気俳優が結構出演されていたようです。

 

 

そして、この『おおヒバリ!』で何より僕の印象に残っていたのは、明るい学園ドラマにはおよそ似つかわしくない、少し悲しいシャンソン調の主題歌でした。しかし、何しろタイトルがわからないフランスの曲なので、これまで探しようがなかったのですが、幸いウィキペディアにちゃんと書いてありました。フランスの男性シンガー、マキシム・レ・フォレスティエ(Maxime Le Forestier)さんの『感情教育(Education Sentimentale)』という曲でした。

 

 

 

マキシム・レ・フォレスティエ『感情教育(Education Sentimentale)』

 

 

 

ただ、これはおそらくレコード音源なのだと思いますが、どうも僕の記憶にある歌声よりも声のトーンが高いように思いました。そこで更に検索してみると、こちらの動画の歌声のトーンが僕の記憶とぴったりでした。

 

 

 

 

 

レコードは1973年の発売だそうで、『おおヒバリ!』の放送まで少し間があるので、あるいはドラマ用に改めて再録音したのかも知れません。もしそうだとしたら、おそらくそのドラマのオープニング用音源は、きっともう聞くことは出来ないんでしょうね。あるいはTBSの倉庫に眠っているのでしょうか。

 

 

思い出しましたが、1977年ということは両親が離婚して、母と二人暮らしをしていた頃でした。母は離婚する数年前から実家に帰ってしまっていたので、両親が離婚して母に引き取られたことで、数年ぶりに母と再会することが出来ました。

 

 

母と二人、貧しいながらも幸せな日々を送っていましたが、「これから二人で頑張っていこうね」と約束してから、わずか一年かそこらで、意志が弱い人間だった母は再婚相手を探すようになってしまいます。そして、母はとんでもない男に引っかかってしまい、僕たち親子はそれから数年間、地獄のような日々を送ることになってしまいました。

 

 

まあ、それもこれもすべて昔の話です。なんだかこの曲を聞くと、そうした当時の楽しい思い出や辛い思い出の両方がよみがえってきました。