ちょうど思春期だった僕は、ピンクレディーのあの露出の多い衣装は、恥ずかしくて正視する事が出来ませんでした。
(画像はお借りしました)
ただ、間違いなくものすごいブームでした。それまでのアイドル曲よりもちょっとエッチな歌詞に、斬新なリズムの曲。明らかに時代を変えたアイドルだったと思います。
そんなピンクレディーのヒット曲の中で一番衝撃を受けたのが『カルメン’77』。イントロでいきなりオケツを振りまくるのにはぶっ飛びましたが、この曲のスゴいのは何と言っても阿久悠大先生の歌詞だと思います。
「私の名前はカルメンです」
と、いきなり自己紹介から始まるという、作詞の外道を敢えてやっておいて
「もちろんアダ名に決まってます」
と、たった2行でオチを付けるという豪腕ぶり。
更には主人公に「カルメン」という、なんとも色気を感じさせる名前をつけておきながら、歌詞は徹頭徹尾「です・ます」調で通すというアイデア。よくこんな歌詞を考えつくものだと、今でもただただ呆れ返るばかりです(いい意味で)。
この歌詞といい、斬新過ぎる振り付けといい、ひとつ間違えばコミックソングになるところを、こんなカッコイイ歌にしてしまうのは、やはりピンクレディーの実力の高さなのでしょう。