ぽい | またしちのブログ

またしちのブログ

幕末史などつれづれに…

先日、食事をしていたら隣の席に座っていた若い外国人女性3人組の話が耳に入ってきました。

 

3人はどこかの大学の留学生らしく、流暢な日本語で日本に来てからの苦労話や体験談などで盛り上がっていました。

 

そのうち、日系アメリカ人っぽい子が言い出しました。

 

「日本語でムカつく言葉とかない?」

 

あと2人の東南アジア出身っぽい子たち(お互いの国の話をしていたから別々の国のよう)が

 

「ん~」

 

と悩んでいると、言い出しっぺの子が

 

「ねえねえ、『ぽい』って腹立たない?」

 

「ああ~っ!ぽい!ぽい!」

 

「ぽい、ワカル~」

 

と、2人も激しく同意したっぽいご様子。

 

そして日系アメリカ人っぽい子が、まるで隣で聞き耳を立てていた僕に説明してくれるかのように

 

「私達ってさ~。YESかNOかしかない言葉の環境で育ってきたじゃん。だから友達に頼み事して『ごめん、ダメっぽい』とか『悪いけど無理っぽい』とか言われると『ダメならダメでいいじゃん。ぽいってなんなんだよ』って思うよね~」

 

と、とてもわかり易い説明をしてくれて、東南アジア系っぽい2人も「それわかる!」と大ウケしていました。

 

「ぽい」はいかにも日本語らしい当たり障りのない表現だと思うのですが、そういう言葉を使わない環境の人には、むしろ無責任に感じる場合もあるようですね。一部の人が使うだけなら分かるけど、みんなが使っている表現だというのが始めは信じられなかったそうです。