真昼の決闘 | またしちのブログ

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幕末史などつれづれに…


『真昼の決闘』は1952年制作のアメリカ映画です。

西部劇ですが、主人公(ゲーリー・クーパー)は完全無欠のヒーローではなく、引退間近の老保安官です。

それが親子ほど年の違う花嫁(グレイス・ケリー)との結婚を機に、長年勤めていた保安官を辞め、町を出て行く事になっていたのですが、そこにかつて逮捕した悪党たちが復讐のために町に戻って来るという報せが入ります。いわゆる「お礼参り」ですね。

保安官は「俺と一緒に戦ってくれ」「一緒に町を守ろう」と協力者を求めますが、町の住民たちは悪党を恐れて協力を拒みます。

ついには新妻にまで見捨てられて、老保安官は一人、悪党たちとの決闘に挑む…。


大雑把にいうと、だいたいこういう内容なのですが、この映画の面白いところが、言うなれば「リアルタイム」でストーリーが進む事です。

映画の上映時間は約1時間25分なのだそうですが、映画の中でも最初のシーンから最後のシーンまでが連続した約1時間25分間という設定なのだそうです。

ちなみにこの映画、江戸時代に舞台を移してリメイクしたら面白いだろうなあ、と思っていたら、藤沢周平の『孤立剣残月』という小説が、この映画をベースにしたものなんだとか。

もうひとつちなみに、主題歌のタイトル
「Do Not Forsake Me My Darlin’」
は、日本語に訳すると
「私を見捨てないでくれ」
という意味なんだそうです。

♪私を見捨てないでおくれ、ダーリン
  私を見捨ててはいけない
  行かないで 待ってくれ 待ってくれ

みたいな歌詞のようです。ううむ…