家族を迎える土間 | 住まいのすゝめ

住まいのすゝめ

快適・健康・節約の住まいを目指すあなたに
生活の基盤をバランスよく設計するコツをお伝えします
このブログではヒントや事例が満載です
一緒に理想の住まいづくりを楽しみましょう

 

新しい家を建てることは、一つの冒険への出発点です。玄関の土間は、その冒険の第一歩であり、家の顔として、訪れる人々に最初の印象を与える場所です。伝統的な日本家屋では、この空間は実用性と美しさを兼ね備え、家族や来客を迎える重要な場所とされています。現代の住宅設計では、この伝統を継承しつつ、機能性とデザイン性を向上させるために、様々な素材や施工方法が採用されています。

例えば、タイルを斜めに配置することで、玄関にダイナミックな印象を与え、空間を広く見せる効果があります。豆砂利を使った洗い出しは、自然の美しさを取り入れつつ、滑りにくい表面を実現し、実用性を提供します。一枚石を用いることで、シンプルかつ力強い印象を与え、高級感を演出します。三和土(たたき)は、温もりのある伝統的な仕上げを提供し、懐かしさを感じさせます。家族の手形や足形をモルタル塗りに残すことで、家族の歴史を土間に刻み込むこともできます。

「上がり框」は、土間と居住空間の境界を示す重要な要素であり、昔は座ってくつろぐのに適した高さがありましたが、現代の設計では、利便性を考慮して高さを低くする傾向にあります。これにより、家の中への移動がスムーズになり、高齢者や小さな子供がいる家庭にとって優しい設計となっています。

玄関の土間は、単なる通過点にとどまらず、家の個性を表現し、訪れる人々を温かく迎え入れる空間として、創造的なアプローチを取り入れることができます。伝統と革新が融合した土間は、日本の住宅文化に新たな魅力をもたらし、その価値を高めることでしょう。家を建てるというのは、ただの建物をつくることではなく、家族の思い出を形つくり、未来へと繋げていくことなのです。家族の歴史と共に、新たな物語を紡ぎ出す旅の始まりなのです。

 

関連サイト:たたき仕上豆砂利

 

動画:トンボハウス【YouTube】