駐車場から始まる家づくり | 住まいのすゝめ

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私たちが家を建てるとき、最初に考えることは何でしょうか。間取りやデザイン、予算や立地など、さまざまな要素がありますが、私は駐車場の位置から始めることが大切だと思います。なぜなら、駐車場は家族の生活に大きく影響するからです。

私たちは車社会に住んでいます。車は通勤や買い物、レジャーや旅行など、日常の移動手段として欠かせません。しかし、車を所有するということは、それに見合った駐車スペースを確保するということでもあります。駐車場が狭かったり、不便だったりすると、車の出し入れに苦労したり、荷物の運びにくさやゴミ出しの面倒さなど、ストレスがたまります。逆に、駐車場が広くて快適だと、車の利用が楽しくなり、生活の質が向上します。

では、どのように駐車場を設計すればいいのでしょうか。私の提案は、以下の三つのポイントです。

一つ目は、駐車場の数を多めにすることです。家族の車が一台や二台というのは、現在の状況に基づいたものです。将来的には、子供が成長して車を持つようになったり、親が高齢になって車を必要とするようになったりする可能性があります。また、来客の際にも、お客様の車を駐車できるスペースがあると、歓迎される気持ちになります。駐車場は、家を建てるときにしか作れないものです。後から増やすことは難しいです。だからこそ、将来のことを考えて、駐車場の数を多めにすることが賢明だと思います。

二つ目は、駐車場の位置を工夫することです。駐車場は、家の中と外の間の接点です。そのため、駐車場の位置によって、家の中の動線や外の景観が変わってきます。例えば、夫が車通勤の場合、玄関に近い駐車場が便利です。朝は忙しいので、車に乗るまでの時間を短くできます。また、夫が仕事に出かけた後は、その駐車場をフリースペースとして活用できます。子供の遊び場にしたり、洗濯物を干したり、家庭菜園をしたりすることができます。一方、妻が買い物などで車を使う場合、勝手口やキッチンに近い駐車場が便利です。荷物の運びやすさやゴミ出しのしやすさを考えると、傘をささなくても済むような動線にすると良いでしょう。駐車場の位置は、家族のライフスタイルに合わせて決めることが大切です。

三つ目は、駐車場の形をシンプルにすることです。駐車場は、家の外観にも影響します。門扉や植木などで飾り立てると、見た目は豪華になりますが、駐車場の有効面積は減ってしまいます。また、駐車場の形が複雑だと、車の出し入れが難しくなります。私は、駐車場はシンプルな方が良いと思います。門扉や植木などをなくすと、道路側に沿って平行に駐車できます。これは、駐車場のスペースを最大限に活用できる方法です。また、駐車場の形をシンプルにすると、家の外観もすっきりとします。家のデザインが際立ち、芸術作品のように美しく見えます。駐車場は、家の顔とも言えます。シンプルな駐車場は、家の魅力を引き出します。

私たちは、家を建てるときに、駐車場のことをあまり気にしないかもしれません。しかし、駐車場は、家族の生活に大きく関わるものです。駐車場から始まる家づくりは、家族の幸せを考える家づくりです。駐車場の数や位置や形を工夫することで、快適で楽しい生活を送ることができます。駐車場は、ただ車を止める場所ではありません。家族の夢を叶える場所なのです。

 

動画:トンボハウス【YouTube】