イメージ 1

1月3日。
石丸幹二 言葉と音楽のシリーズによる三重奏版
『兵士の物語』 兵庫県芸術文化センター中ホールにて。

原作:アファナシェフ 脚本:ラミューズ 音楽:イゴール・ストラヴィンスキー
演出:白井晃
出演:石丸幹二 ピアノ:石岡久乃 パーカッション:平子久江


「幸せは一つでいいんだ!」の台詞で芝居が終わります。
悪魔にそそのかされた兵士が、物理的な富は手に入れるけれど心の豊かさは感じられない・・・なにやらお説教的なお話ですなぁと思いましたが、どうなのでしょう。

石丸氏の『言葉と音楽』シリーズ第2弾。
演出は白井晃氏。
前作は「イノック・アーデン」静だけれど力強い朗読に感涙、またも面白いに違いなし!!
そして違いなし!でございましたよ。

ステージにはドレープした赤いカーテン、上品なシャンデリア
黒いマントに赤いヒモ飾を垂らした悪魔の衣装が着せられたトルソー。
ステキセット☆シャンデリアが吊るしてあるだけでもときめきます♪
前作は非常にシンプルだったので、今回も同じような感じなのだろうと思っていたら!
ますます期待!でございました。

お話自体の「幸せはひとつでいい」というまとめには頷けませぬが
お芝居はとても魅力的で面白いものでした。
(毎度の事ですが、具体的には全く述べられぬのです、まとめられぬのです。。。)
何よりも石丸氏の声!
わかっていたけれど、驚きのええ声~☆
喋り出される際“ええ声出さはる!”と心の準備をしていても、そのええ声にキュン♪とするのです。
石丸氏が独りで物語りに出てくる全ての役を演じられるので
役によって声色を変えられます、で、悪魔はしわがれ声。
言わずもがな、そのしわがれ声さえステキ!!

もちろん声だけではなく、顔の表情も立ち姿も背中も、演じられる全てが美しい!
キラキラしているのです、照明は薄暗いけれど、まぶしいほどにきらめいているのです。
惚れ惚れよ。


しかし幸せは沢山欲しいです。
兵士の求めた幸せは決して欲張りなものではなかったのに、
読解力の無さを悔やみます、お話を完全には理解できていないのね。
別バージョン兵士の物語も観て読解を試みますわ!