イメージ 1

12月17日ヒル。
W.シェイクスピア『リチャード三世」より 国盗人
作:河合祥一郎 演出:野村萬斎
出演:野村萬斎 白石加代子 石田幸雄 大森博史 小田豊 山野史人 他。
兵庫県立芸術文化センターにて。

再演です。初演は2年前、観に行ってもの凄く面白く衝撃だったのです。
迷わず、平日公演しかなかったけれど迷わずチケットを確保いたしました。
前回チケットを取るのが遅かった為に見づらい席しか残っておらず
このたびは張り切って真ん中のお席を取りましたわ♪
中ごろの列にすれば見やすいのに、ついつい、かぶりつき席2列目。
・・・もちょっと後ろにしておけば良かった。

しかし、本当に細かなところまで見えるのよいいのよ、衣装もメイクも凄いもの。
悪い表情なんてゾクゾクするわよ、悪いおとこ~がす~て~き~~~♪よ。
本当にね、上手すぎて、声がよすぎて、滅茶苦茶悪い人なのにときめいちゃうね。

リチャード三世=悪三郎、背中にはコブ、左手は曲がったままの醜い姿で、
萬斎さんはずっと前かがみの姿勢を保ってられるのだけれど
それでもシュッとしてて美しいのです。
指先まで姿勢が良い・・・おかしな表現ね、でもそうなのよ、ステキなのよ、魅了されちゃうのです。
ところどころに笑いもあり、本当に面白い作品でした。

しかしね、好きだったシーンが省かれていたわ。。。
『悪三郎ワンマンショウ』が無かったわ。
☆キンキラの衣装で回るミラーボールの下、悪三郎のテーマを歌うロックショウ☆
確か、そんなのだった。無かった~残念。
他の方の観劇レポートを読むとそのシーンは要らない、無い方がいい。という記述をしていらした。
お話には関係ないけれど。楽しみにしていたので非常に淋しかったです。

あと、前回出てらした今井朋彦氏が出てられなくて、それも残念よ。
リッチモンドにあたる理智門(他2役)をされていて、それが本当に格好良かったのです。
しゅぱっと消臭の殿様をされている方と同一とは全く!
今回、理智門をされた若松力氏の方がリッチモンド像に近いようなイメージはあったけれど
スマートに美しくクセが無く。あっさりしていた。

それでかしら、2度目だからかしら、終盤がえらくあっさりしていたように思うのです。
もっと見せ場があって盛り上がっていたような気がするのだけれど。。。
ワンマンショウが無かったことが気にかかっていたのかしら。

しかし本当に面白い作品でしたわ!
初めと終わりと、美しく繋がっていて、その美しさにため息よ。
もしや再再演があるならばまた迷わず観に行くわ!!

ほんまにね、わ~るいおとこがす~き~~~☆☆☆