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「部屋とワイシャツと私」的なタイトルにしてみました♪

1月18日、本日の観劇でございます。
   イノック・アーデン  
原作:アルフレッド・テニスン  作曲:リヒャルト・シュトラウス
演出:白井晃 訳:原田宗典 出演:石丸幹二 ピアノ:石野真穂
松下IMPホールにて。


「イノック・アーデン」は、イギリス・ヴィクトリア朝時代の詩人アルフレッド・テニスンが
1864年に著した物語詩。
発売当時、一世を風靡し、その後も世界的に愛され続けてきた名作だ。。。そうです。
で、
声に出してみたい物語、耳で聞いてみたい物語。
テニスンによる物語詩の完成から33年後の1897年、
ドイツの作曲家リヒャルト・シュトラウスがこの流麗な詩に音楽をつけた。のだそうですわ。
そして、
2007年いっぱいで劇団四季を退団した石丸幹二の記念すべき待望の舞台が幕を開けます。
だったそうです。
以上、公演チラシより。


グランドピアノが一台
水の入ったグラスが置かれた小さなテーブルとイス
その後ろに山と船の見える入り江の写真が貼られていて、それだけのステージです。
「言葉と音楽」シリーズの名の通り
ピアノが演奏され、物語が読まれる。というものでした。
私にとっては初めてのスタイルでしたわ。

石丸氏が物語を語られるのだけれど
もの凄く魅力的な良い声なのですよ。
きっと今まで聴いてきた声で一番ステキだった。

物語はわかりやすい言葉で綴られていて、
写真を照らす照明とたまに入る鳥のさえずりとか波の音くらいしか演出らしいものは無いのだけれど
情景がありありと浮かぶ、説得力のある言葉でしたよ。
鬼気迫ってたり、静かに語られたり、凄かったです。
クライマックスのシーンではホロホロしてしまいましたわ。
客席いたるところですすり泣いてられましたわ。
たまにくしゃみも聞こえましたわ。
お隣の人も泣いているのかと思ったら「へっぷー」て加藤茶氏のようなくしゃみをかましてられました。


お客さんは石丸幹二ファンが多いようでして、
まさに『奥さま』て感じのご婦人だらけでした。
開演前にお連れの奥さまと次に観に行く芝居の話をされているのよ。
セレブリティね。話している内容がちょっと頭悪かったりするのは愛嬌ね。

私は四季ファンでも石丸幹二ファンでもないですけれど
今回もなんとなく気になってチケットを取ってみましたの。
またまた大正解でございました。
白井晃さんの演出は結構好きですわ。
演出作は過去1度しか見たこと無いですけれど、
愁いを抱いたような、鬱々とした空気をかもしてられるのが好みです。

私、元々が明るくない人間なのでそういうのに惹かれちゃうのかしら。
惹かれちゃうというか、居心地がいいですわ♪