脚本・演出・振付:玉野和紀
出演:小堺一機 玉野和紀 HIDEBOH 香寿たつき
樹里咲穂 tekkan 横山智佐 小寺利光 加賀谷一肇
お話は、1920年ごろから40年間ほどのアメリカが舞台です。
Mr.Bojanglesという名で愛された黒人タップダンサー、ビル・ロビンソンの栄光と衰退。
ビル・ロビンソンは実在の人物で、
人種差別の激しかった時代に黒人エンターテイナーとして挑み、成功し、
ブロードウェイの頂点に立ったり
ハリウッド映画に出たりした人なのだそう。
彼の生誕111年を記念して、
彼の誕生日を「ナショナル・タップダンス・デイ」に定めるほど、讃えられているタップダンサーです。
・・・そんなことは全く知らずに、ただタップダンスを見たくてチケットを取りましてん。
過去何度も『タップダンスを習いたい欲求』があったのだけれど
その度、時間なりお金なりお稽古に踏み出すには足りず。
この公演の案内が届いた時は、またタップに憧れ期だったのです。で、取ったのです。
『ミュージカル』でしたわ。
歌って踊られましたわ。
小堺さんが歌上手くてびっくりしました。
「ごきげんよう」のイメージしかなかったので。
宝塚歌劇にはあまり興味が無く、役者さんはほとんど知らないのですけれど
『宝塚の人』って、退団されてずいぶん経っても解かるものですね。
手足が長くて、踊りがシュっとしていて見惚れました。キレイでしたわ。
そしてタップ!音が気持ちいい。
憧れていても知識は全くありませんので、ただ観て聴いているだけです。
開いた口がふさがらず。
すごかったです。すばらしいです。
何がどうとか、説明はできませんです、もぅステキ。
ステキタップに歌と芝居ですよ。贅沢ね☆
Mr.Bojanglesの物語といっても、確かな記録はないそうでフィクションです。
友情・愛情、時代に翻弄されてもプライドを捨てずに立ち向かう姿、美しかったです。
ラストのシーンがよかったのですよ、キューンとしました。
雪の降る公園のベンチで彼は息絶えてしまうのだけれど
その際の回想シーンで若かりし彼がタップを踏むのだけれど、
タップなのだけれど音がしないの、でも確かにタップなのです。
うしろの席からすすり泣きが聞こえていました。
私もホロリホロリです。
上記の説明ではわかりませんでしょ、でもステキだったのよ。
百恵ちゃんが白いマイクを置いてステージを去ったように、
彼は白い帽子をステージにおいて去るの。
ピンスポットが帽子を照らしているその演出にもキューンなのです。
・・・わかりませんでしょ?
ステキだったのですよ。
ホロリあり、笑いあり。最後はスタンディングで喝采。満足です。
タップダンス、本当にいつか習いたいです。
・・・今は時間もお金もないので無理よ。
でも今日は無駄に足踏みをしてみました。。。