今週のブログ担当の林です。

 

5月6日~5月23日の18日間「RHSチェルシーフラワーショー2024」に参加のため、イギリスに出張してきました。飛行機

 

世界的なガーデンデザイナーである石原和幸さんが出展する庭制作チームの一員としての参加で、福岡市一人一花運動のガーデンコンテスト最優秀賞を頂いたことによるチャンスでした。

今回は、石原さんの庭制作をお手伝いしながら、コンテストの雰囲気や感じた事を紹介したいと思います。

 

RHSチェルシーフラワーショーは、毎年5月に開催される世界的に有名なフラワーショーの1つで、100年以上の歴史があり、イギリス国王をはじめ王室のメンバー数人が訪問されています。

世界中の腕の良い方々の演出ですので、デザイン性や完成度は言うまでもなく、庭の美しさや親しみやすい雰囲気に心が癒され、こんな庭で年中生活したいなと思いました。

 

庭の緑・花によって美しさを感じたり、癒されたりするウェルビーイング(Well-being)ムードは、先進国で流行していると聞いていましたが、まさにその通りでした。

また、フラワーショーでは、そのウェルビーイング(Well-being)を感じる事だけではなく、地球温暖化や環境問題について取り組んでいる庭も多く、その中の一部を紹介します。

 

サンクチュアリ部門で金メダルと環境イノベーション賞を受賞した庭です

 

 

セメントや鉄を一切使用しないで作り上げた庭で、

 

3Dプリンタを使用してテラコッタを作り、それを組みあげてスティックで固定し花壇を制作。

 

 

 

 

自然の枝廃材を使用して演出した庭で子供向けの庭。

その名は「大人 立入禁止庭」

 

子供達に自然に触れ、味わいを感じる事の重要性を表現した庭で、自然素材のみで制作(コンクリート不使用)

 

この庭は、マタケ花壇が昨年ガーデンコンテストで制作したコンセプトと一致していました。

同じ考えで制作された庭を見るのも嬉しかったです。

 

「大人 立入り禁止庭」なのですが、大人がこの庭に入りたいなら、三つの誓約の中の一つを守らなければ庭に入ることができないという設定が面白かったです。

誓約1. 植木を植える。

誓約2.「学校ガーデニング運動」に寄付金をする。

誓約3. 植物の名前を当てる

 

 

 

こちらはチェルシーフラワーショーの2010年と2016年に使われた鉄構とコンクリート構造物を再利用して制作した庭

 

 

植物の根元には解体された建物から拾ったコンクリート殻を使用。

 

 

フラワーショーで展示される庭は、出来るだけセメント・コンクリートを使用せず、展示終了後は展示物を処分することなく再生先を決めておくといった、循環・再生を念頭に置いた庭作りを求められていました。

 

出展されている庭によって循環・再生・リサイクルの割合は違いますが、どの庭でもきちんとデザインの段階で考慮されていました。

地球温暖化防止やCo2削減のため、色んな産業が目標を立てて取り組んでいる中、フラワーショーでの取り組みは印象的で、園芸大国のイギリスでは環境・再生循環の風が吹いているなと感じました。DASH!

 

私が参加したチームは、金メダルの獲得という目標は達成できませんでしたが、個人的には非常に学びの多い出張となりました。

 

 

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