エホバの証人だった期間はそんなに長くなかったけど、

人生で一番大切な時期が台無しになったと思う。

やめてからずっと、

それを考えるのは負けだと思っていたので考えずに自分の力で生きたいと思った。

親がエホバに染まったのは私が小学4年の頃だった。

たしか中学1年で伝道者になった記憶がある。

そして親や周囲の反対を押し切って集会に行かなくなったのは16歳頃かな?

その短い期間の我が家の転落ぶりは凄まじかった。

組織の教えの矛盾、宗教内での出世欲に振り回される信者達、

確証のない教理で子供を殺す親、子供の将来を奪う体制等に嫌気がさした。

私が14歳の終わり頃、輸血拒否の大ちゃん事件が起こった。

組織内で大ちゃんの親は、信仰を貫いた英雄的扱いに語られていた。

亡くなった大ちゃんも復活するから問題ない、といった風潮で、

誰も我が子のネームプレートから輸血拒否の旨が記載されたカードを抜こうとはしなかった。

なんとなく理不尽を感じたが、エホバの意思に背き滅ぼされる恐怖に縛られ、

洗脳から抜けていない私は複雑な気持ちで輸血拒否カードを携帯していた。

ただ、自分が輸血を要する状況になる想定など全くしていなかったので、

輸血拒否に対する恐怖心は無かった。

その後、エホバの証人が嘘の組織だと知った時、親に対する尊敬や信頼を全て無くした。

自分達の心の弱さを慰める為の根拠のない曖昧な信仰心に突き動かされ、

本来親としてありえない子供に対する無責任な感情を正当化し、

子供を死の危険に晒しても組織での立場や神に受け入れられる自分を演出していたのだ。

子供の未来と命を粗末に扱う組織、親、神に不信感を抱き始めると、

その全てから離れ、自分の力で生きたいと強く思う様になった。

それから30年前後、最近までエホバの事は考えない様にしていたが、

心のどこかでずっと引っかかっていた。

エホバの証人は、子供の心も肉体も殺す宗教だと確信している。

自分ではなんとか立ち直って社会で生きてきたつもりだが、

いまだにエホバの後遺症に苛まされている様に思う。

とにかく少しでも違和感を感じているならすぐに離れる事をおすすめします。

こんなのエホバの証人が見たら背教者だのなんだのって頭ごなしにケチつけるんだろうなぁ。