日常で役立つ哲学の教えは?

▼本日限定!ブログスタンプ

あなたもスタンプをGETしよう

 

////////////////////////////

 

“L’attention consiste à suspendre sa pensée, à la laisser disponible, vide et pénétrable.”  
(注意とは、思考をいったん停止し、それを空にし、受け入れ可能にすることである。)

 

“L’attention, prise dans sa pureté, est prière.”  
(注意とは、その純粋な形において祈りである。)

 

シモーヌ・ヴェイユ

『重力と恩寵(La Pesanteur et la grâce)』及びノートから

 

/////////////////////////////

 

たとえば剣客である私が仕合いに臨んで、最も冴えわたる瞬間というのは、思考を停止して頭を空(から)にしたときだったと思います。

 

頭を使う仕事に臨むときも、行き詰まったときにはタバコに火をつけてボゲーッとしていると、不思議な閃きが降りてきたりもします。

 

 

ここに挙げた言葉は日本人が好む「哲学的名言」には見えないかも知れないけれど、本来の哲学は人間を構造的に理解するためのものであって、自己啓発的に用いられれたり人に生き方を諭すようなものではないんですよね。

 

ネット上には「哲学的名言まとめ」的なものがずいぶんとありますが、そこに記載されているものの多くが、実はその人が著書の中でも講演でも一度も言っていなかった言葉だったりします。

 

こういうのを「誤帰属問題」と言いますが、これが最も多いのが実は日本なんですよね。そういうのをでっち上げるのは自己啓発・コーチング界隈だったりしますが、強く短く言い切る言葉が好まれることと、自分が言いたいことを誰々さんが言ったと権威付けしたいがために適当に意訳されたり捏造された言葉がそのまま今でも残っていたりするのが現実です。

 

原典に目を通して違和感を感じられればそれが一番ではありますが、そうそう哲学書ばり読んでいられるわけもなく、ネットでふと見かけた誰かさんの名言のようなものが心に響いたとしても、それは本当にその人の言葉なのかと疑ってみる必要はあると思います。今はAIに聞いてもそれが本当にその人の言葉であるかどうか丁寧に教えてくれると思いますよ。

 

ゆめゆめご油断なく。