この国に天皇というものを「自分の駒」として見ている下賤な連中がいる限り、この小僧っ子はいろいろ言われ続けるんだと思うし、それがこの国の変わらぬ風景なんだと思う。
トンボの論文についてもずいぶんひどい言われようだったけれど、なにかしらの分野に造詣の深い若い研究熱心な学生が識者に接触することなんて昔からよくあったことで、牧野富太郎の偉業も、フタバスズキリュウの発見もそんなところから始まったものであって珍しいものじゃない。
けっきょく、この子に向けられている視線の正体は何かと言えば…やっかみ以外の何物でもないように私には思える。
なお、男性諸氏なら容易に想像できると思うが、独立間近なこの年頃の男子にとって、子供はやっぱり子供としか見ていないがゆえに善かれと思っておせっかいなことをしてくれやがる母親という存在は「いろいろうるさいクソばばあ」でしかない。それを親子関係のきしみだとか言い出すほうがどうかしている。