「きっかけは、とあるXのユーザーによる投稿です。日本代表を組織する『全日本剣道連盟』が、日本選手団の結団式を開いたことをXで報告していて、そこには女子代表の面々と連盟の役員や監督らによる集合写真が添付されていました。その投稿を引用し、《なんで選手が後ろなん?》と、集合写真の撮り方に疑問を呈したのです」(スポーツ紙記者、以下同) 

 

 全日本剣道連盟による当該の投稿は6月28日のもの。確認すると、女子代表選手たちが後列に立ち、役員や監督らは前列で着席するという構図になっていた。

 

実際、SNS上では、
《気持ちわりぃ写真だな。普通の感覚してたらこんなことにはならないんだよ》
《前列の人が写る意味ある??》
《どうして出場する選手達が前面に出てないのですか?お座りになっている老人達が選手権に出るのですか?》
《これ選手団?選手がサブみたいな写り方》
《「選手たちを選んでやってる立場」と見えるね》
 などと、痛烈な批判の言葉が並んでいた。

 

だからよく言ってるじゃないですか。平和な時代に武道なんぞでなんらかの地位を欲しがるような連中なんてしょせんはカスなのだと。

 

私も指導する側になっちゃってから思ったのだけれど、どれほど指導者が優れた指導をしようが、剣士の勝利は歯を食いしばって必死に努力した剣士のものであって、師匠の業績ではないと思いますよ。

 

むしろ、これはお前たちが自分で掴んだ勝利だ大いに誇るがいい。と前に出してやるのが後進を育て上げ世に出す者のつとめなんじゃないですかね。

 

でも、

これ案外、武士道の核となった儒教の「長幼の序」が背景にあって、「あなたがたのおかげで私たちは勝てました」と若者が考えることに美学を感じているのかも知れませんね、このジイサマたちは。少なくとも若者たちがそうするのが「礼」であり、そうあるべきだ、と思っていない限りこんな配置の写真は撮らないだろうと思います。

 

くだらん。

 

ちなみに私は剣道についていえば年齢通りに得た教士七段から先に進もうとは思いませんでした。盆暮れの挨拶回りと作り笑顔と一升瓶の贈り物がないと昇級できないような世界でその先の最高段位を得たところで世間に笑われるだけですから。