知に働けばなんとやらで、私みたいなどこの馬の骨ともわからん、冴えない感じでもさーっとした、山から軽トラ乗ってラッタッタと下界へ下りてくる男に、自分の頭を飛び越えてやんごとなきところからお声がかかったりするのを見ると面白くなくてむくれっツラになってしまうインテリハイソオジサンたちというのがいまだにいるんだけれど、ほんと日本流のこういう格付けは下らないと思う。

 

(ふくれっ面が絵になるのは若い娘っ子だけ。やめろオッサン)

 

一時期ネット商売人どものいう「頭がいい」基準というのは、そこにエビデンスがあるかどうか、であった気がするけれど、たとえば研究者なんぞというのは、いまだエビデンスならざるものをエビデンス足りうるかどうか、たとえそこからヘビが出てくるとしても藪をつついてみずにはいられない人種なのであって、いまだこの世界に未知があることを知ってそれを相手にしている研究者のような者と、自分にとって既知であることがこの世界の全てだと思っている生き字引みたいな者とでは話が合うわけがない。

 

私から見れば森羅万象を既知であるかのように誇らしげに語り、また既知の範囲内でしかものを語れない者というのは頭が良いどころか、ただのキチゲー(既知芸)であるとしか思えない。キチゲーほど自分を進歩的だと勘違いしているキチゲーもいないものだが、しょせんキチゲーとは未来を語り合うことなんて出来んのよ。

 

ま、こういう話はゲームの得点にしか興味のないお受験マシーンみたいな連中にしてもわからんだろうと思うし、ちったぁわかるようになれよ、などと上から調子で言うつもりもないのだけど。