この謎の大量死の「謎」の原因を「何が何でもmRNAワクチンにしてはならない」という政治的配慮が全てのことに優先されているという、現代日本の事情は、子ども達に「正義とは何か」を語る資格も無くしているし、「冷静かつ論理的・客観的に観察しよう」という事よりも「体制に従おう」「寄らば大樹の陰」を刷り込むことになるし、こうした人としての基本的なものを無くしてしまうリスクを生じさせてまで、いったいこの先この「ワクチンの弊害を見ないことにし続ける」ということに、どういうメリットがあるというのでしょうか。
2020年の春から、馬鹿げた感染対策が始まり「こんなおかしなことが現に起きているんだ」と呆れかえり、まるでフィクションとして作られた映画の中に迷い込んだような感覚に「いったいこの先どうなるのだろう」と思っていましたが、現段階ではまだまだ、この呆れ返る勢力が世の中を支配していますね。さてさてこの映画の続きはどうなるのでしょうか…。

それにしても情けないのは「知識人」と呼ばれる人達だ。ワクチンの接種で、どうも体調がおかしくなったり、死者が出たのではないか?と疑問が出た時、ワクチン推進派の医療関係者が「因果関係がわからない」「評価不能」と言っていたが、その時すかさず「それはおかしい。今回のワクチンは『治験』なのだから、何か疑問が出た時、『因果関係がわからない』などと言うのは論理的に間違っている。そもそも『試しに接種してみましょう』というワクチンで何か起きたら、すべて統計学的に取り扱うべきで、そこで、現在の医療知識で『因果関係がわからない』などと言ってはならないはずだ」と、まともな知識人なら主張すべきだったはずである。
つまり、「治験」として行なわれている時に「『因果関係がわからない』から、このまま接種を継続する」という事自体、論理的に大変おかしな事なのだから!別に医学の専門家でなくても、そのおかしさを指摘することは人文学系の、識者・知識人にも出来たはずなのである。しかし、私の知る限り、名のある人文系の知識人で、その事を強く主張した人物は一人もいなかった。

 

一部の過激な「反ワク糾弾教徒」によって取り沙汰されていた武術家・甲野善紀さんのX。

 

知らん人でもないし、私が日本で出た大学の偉大な先輩でもあるから肩を持つでもないけれど、武術家というイメージでしか見られない甲野さんは、じつは農学部出身で科学の思考法をきちんと持っていて科学をきちんと語れる人ですよ。そうでなければかつては口伝で伝えられてきたような曖昧模糊とした古武術の「術理」を言語化・体系化して介護やスポーツの身体操作に応用できたわけがない。

 

(もっとも私らの頃と違ってバイオテクノロジーで農学部が注目される以前の当時の東京農大農学部なんて農家の息子でもないのに何しに行くの?みたいな大学ではあったのだが)

 

(武術家というよりは学者・研究者肌の人であって、素人同然の空手家に前蹴りくらって昏倒したりしてはいたけれど、だからといってそれは彼の「術理」解明の業績に傷をつけるものではない)

 

科学的思考に従えば、かのワクチンに対しては全否定はしないまでも、その副作用と思われるいわゆるワクチン死の因果関係について全否定しようとする一部勢力(もちろん闇の勢力とかそういうレベルの話ではない)には懐疑的な目を向けざるを得ないはずで、科学知識の基礎もなしによく知りもしないまま、お上の奨めるワクチンを否定するやつはパカ、反ワク、甲野善紀ついにここまで落ちたか、などとする、お上にとっては聞き分けがいいだけが取り柄の真正阿呆の群れよりはよほどまっとうな考え方だと思いますけどね。

 

なお私も反ワクではないけれど、いまだに懐疑派であるのは否定しません。