AIがどれほど発展しても完全に未来を予測するなんてことは出来ませんよ。

 

たとえばAIで(に)未来予測をして(させて)、その結果をエビデンスだなどとするふざけきったものをつい最近お上の資料で見てこめかみに青筋が浮かびそうになったことがあるけれど、そういうのはAIをよく知らないまま道具として使う事務屋のやらかす大間違いであって、真のエンジニアならAIに未来予測をさせようとすら考えないものだと思いますわ。

 

ということを書くと何か科学的進歩に異を唱える野蛮人なのかと思われるかも知れないけれど、AIもそれをよく知っていればおのずと使い所がわかるはずなのに、という話であって、AI脅威論を唱えたり反進歩的なことを言うつもりはないです。

 

ただ、巷間にあふれるAIスゲーの話はあまりにひどすぎてちょっとなぁと思うところはありますね。けっきょくそういう話をする人たちというのは、AI以前にこの世界のことについてあまりに無頓着すぎるんだと思いますよ。

 

まず目の前に現実世界があってそれを指でなぞって確かめながら言葉にするのが学問というものだと私なんぞは思っています。AIの屋台骨もそういうものだということを、エンジニア気取りの一部の事務屋たちはわかっていないんですよね。

 

 

なお、未来が確定しないことを私はお先真っ暗五里霧中で嘆くべきことだなどとは思いませんね。希望(わずかなのぞみ)というものはその不確定の中にしか存在しないものだと私は思っています。